賀来賢人、尊敬する吉田鋼太郎は「ダンディーでいい匂いがする」

2019/05/17 05:00 配信

ドラマ

刑事・蒼井を演じる吉田鋼太郎と連続殺人犯・榊役の賀来賢人(C)テレビ朝日

5月19日(日)に放送される吉田鋼太郎主演のドラマスペシャル「死命~刑事のタイムリミット~」(夜9:00-11:05、テレビ朝日系)で、淡々と連続殺人に手を染めていく殺人犯を演じた賀来賢人のコメントが到着した。

同ドラマは、吉田演じる刑事一筋の男・蒼井と、賀来演じる連続殺人犯・榊ら互いに余命宣告を受けた者同士の“命懸けの追走劇”を描いた薬丸岳原作のヒューマンサスペンス。

大ヒット主演ドラマ「今日から俺は!!」(2018年、日本テレビ系)でのぶっ飛んだコメディー演技から一転、狂気と繊細さが同居するシリアスな芝居で役者としての存在感を見せつけた賀来が、撮影時の心境からプライベートの話までを赤裸々に語る。

人間の脆さや弱さを大事にしていました


――先日、主演の吉田鋼太郎さんが「賀来賢人はすごい!」と、芝居を絶賛していました。ご自身の中でも手応えはありましたか?

そんなこと、会ったときには全然言ってくれないのに(笑)。榊は普通の人とは感覚が違うので、すごく難しい役でしたし、なかなか共感できる役ではなかったんです。だからこそ逆に、彼の心理を毎シーン想像しながら、丁寧に作っていけた気がします。

今回に関しては“その人になりきる”というやり方ではなく、台本を読んだときに僕自身が体感した恐怖みたいなものを、大事にしながら芝居に乗せるような作業でした。

――殺人衝動にあらがえず、ターゲットを探して夜の街をさまようときなど、榊の目の表情に思わずゾクッとしました。演じるにあたっては、どんなイメージを持って臨まれたんですか?

榊は自分の死が迫る中、常に焦燥しているんです。だから街をさまようときは、人間の怖さといった強いベクトルよりも、人間の脆さや弱さを大事にしていましたね。殺人のシーンを一日にまとめて撮影したんですよ。

そのときは、ものすごくつらくて苦しい気持ちになって…。榊を演じる上で、そのときの感覚は大事にしようと思いました。

――殺人のシーンの撮影を一日にまとめるとはスタッフもドSですね。

本当おかしいんですよ、この作品のスタッフは!(笑)。でも、それくらいの勢いでやっていただいたので、逆に僕の中で榊のスイッチが入ったというか…。榊という人間の弱さを理解できるようになったんです。