5月19日(日)に放送される大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)で、第1回「箱根駅伝」が描かれる。
宮藤官九郎が脚本を務める本作は、日本人初のオリンピアン・金栗四三(中村勘九郎)と、1964年の東京オリンピック招致に奔走した政治記者・田畑政治(阿部サダヲ)を主人公にした、日本とオリンピックの歴史物語。
19日放送の回では、四三が運営委員となり、アントワープオリンピックの代表選手選考を兼ねた「箱根駅伝」を初めて開催する。
同回に向けて、箱根駅伝で数々の名勝負を繰り広げてきた瀬古利彦、谷口浩美、原晋からコメントが到着した。
「箱根駅伝」第53回から56回大会に出場している瀬古は「一番の思い出は4年生のときの最後の1キロで、中村清監督が『卒業のみやげに』と伴走車から仁王立ちで校歌を歌ってくれたこと。母校を背負って走る重みを身にしみて感じた瞬間でした。また、このときモスクワオリンピックの出場がほぼ内定し、メダリスト候補と期待されていたこともあり、沿道からも大声援をいただきました。とめどなく溢れる涙を拭いながら、タスキをつないだことは今でも忘れられません」と振り返る。
さらに、「箱根駅伝で走りたかったからこそ名門校である早稲田大学へ入学しました。駅伝が自分を強くしてくれましたし、一人ではできないことをチーム全員で切磋琢磨しあい、そうして築いた絆は人生の財産になっています。あのときの仲間たちと会うと、いつも箱根駅伝や厳しかった中村清監督の話題になります」と今でも語り草になっているようだ。
四三が始めた「箱根駅伝」は、今でも名勝負を生み出し続けている。
その意義を瀬古は、「箱根駅伝があるからこそ若い人たちが陸上やマラソンに興味を持ってくれているのだと思います。駅伝の魅力は1校10人と出場できる人数が多いこと。それがマラソン人口の増加を支えているのではないでしょうか」と語った。
「いだてん」の印象については「金栗四三さんの素朴で真面目なところは長距離選手そのもので、短距離選手・三島弥彦さんの華やかさとの対比もよく描かれています。そして、金栗さんが取り入れていた砂浜での耐暑訓練は、僕も実際に行なっていたので驚きました。『いだてん』は共感することが多くあり、見ていて本当に楽しいです」。
そう語る本作の中で、「箱根駅伝」が描かれることに「駅伝がなければ日本のマラソンはこんなに発展していません。そんな日本マラソンの原点ともいえる箱根駅伝の第一回大会のドラマですから、テレビの前で正座して見たいと思います」と期待を寄せた。
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