今回のお話をいただいたときは本当に味方良介であっていますか?と戸惑いを隠せませんでした。舞台の世界一筋で走り続けてきたので、まさか自分が映像の世界に飛び込むとは思ってもいなかったですし、フジテレビ開局60周年という節目の作品に自分が名を連ねる驚きは今も夢のようです。
都築という役は、根底にある意思を怒りや恨みで押し殺し、教場の生徒や風間教官を観察し反抗していく気難しい役だと思いました。
そしてその都築が反抗する風間教官を演じるのが、主演である木村拓哉さんということで…もう言葉にできません。唯一無二のオーラと役に対する姿勢に圧倒されていますが、都築という役を通して、大きくて手の届かない牙城を崩せたらと思います。
今回、石山広平役で出演させていただきます村井良大です。台本を読ませていただいて最初に思った事は、確実に濃密な時間を過ごせそうな気がするということです。
なんと言っても木村拓哉さんとご一緒できるのですから! 風間教官としてだけではなく、役者としても一人の人間としても尊敬できることばかりで、とても刺激的で充実しており勉強になる日々を過ごさせていただいています。今回ご一緒させていただいている事が奇跡です!
撮影は既に始まっているのですが、梅雨のジメジメを吹き飛ばすほどのピリッとした空気の中、集中して皆さんと楽しく撮影しています。とてもクリエイティブで、精神的に集中力を必要とされる現場です。
タイトルは教えの場と書いて「教場」。たくさんのキャスト、スタッフの皆さまと同じ時間を共有し高め合い、そして多くの事を学び、吸収したいと思います。
警察学校の教室である“教場”の一番の魅力は生徒たちが多種多様なところです。35歳のパパもいれば、22歳の新卒女子もいる。年齢も性別も超えて、同じ夢を抱く同志が過酷な集団生活を経て警察官となります。
今作の“風間教場”にもそれぞれに輝きを放つ多彩な個性が集まってくれました。事前の訓練では、テレビ、映画、舞台と異なるステージの最前線で躍動する彼らもその個性を完全に封印し、一体となって鍛錬に励んでおり、その姿に大きな感動を覚えました。
生徒役のキャストの皆さんも、相当な覚悟を持って、この作品に臨んでくれています。逆に事前訓練の緊張感と厳しさに抑えつけられたためか、撮影現場では、長岡原作・君塚脚本からにじみ出るキャラクターを大いに爆発させてくれています。
それぞれのキャラクターの裏も表も多彩に表現する俳優陣が、ここぞとばかりに風間教官にぶつかる姿、そのきらめきの数々を視聴者の皆さんに楽しんでいただきたいです。
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