賀来賢人、顔芸を封印!?「アフロ田中」の主人公は「まじめに演じるほどおもしろい」

2019/06/24 18:00 配信

ドラマ

賀来はコメディというジャンルの中で際立つ俳優になることが夢だという


――ヒロインの夏帆さんはいかがでしたか?

本当に素晴らしかったです。撮影初日から(役者さんと相性が)ハマることってあまりないんですけど、夏帆ちゃんはバチッとハマってやりやすかったですね。

――田中が働く工務店の同僚3人とはチームワークも抜群でしたか?

みんなが和気あいあいとしていて、役柄まんまの関係性でした。小澤(征悦)さんと松尾(諭)さんはくだらないことを言って盛り上げてくれるし、白石(隼也)くんは本当に童貞っぽいし……(笑)。本来、主演だから僕が引っ張っていかなきゃいけないんですけど、皆さんに助けてもらって、のほほんとしていました。

――撮影中のエピソードとして印象的だったことは?

白石隼也が童貞っぽいっていうところに尽きるんだよな~(笑)。神がかったくらいのハマり役だったんですよ。本人は「俺とは全然違う」って否定していたんですけど、バチバチにハマっていて、それを見ているだけでも面白かったです。「本当は童貞だろ?」って聞くと「めちゃくちゃやっていますよ!」って返してきて……その嘘もおかしいんですけど(笑)。白石くんが高橋という役と出会い、(コメディ俳優として)羽ばたく瞬間を間近で見られたのは大きな財産になりました(笑)。

――賀来さん自身、今のコメディドラマに求められる俳優ですよね。そんな現状をどう捉えていますか?

単純にありがたいです。2~3年前から「コメディ」というジャンルで(自分の存在を)認識させたいという意識があったので、それがやっと形になってきているのかなという感じはします。演技の幅が増えて見せ方の可能性も広がったので、自分の強みとしてすごくポジティブに捉えています。

――数あるジャンルの中で、なぜコメディに着目したのでしょう?

俳優として悩んでいる時、福田さん(脚本・演出家の福田雄一)に相談したら「コメディで1番を取りなさい」って言われたことがあったんですよ。それが大きいですね。

福田さんの作品は、足せば足すほどおもしろくなるんです。

今回は、作品の性質上まじめにやればやるほどおもしろくなるシステムだと思ったので、自分でさじ加減を決めながら演じました。

――では、ご自身でコメディ演技をしている意識はなかったんですね。

まったくないです。周りのキャラクターがふざけているから「それに乗せられる田中」っていう図がおもしろいと思いながら演っていましたから。ただ、最近(コメディ作品のキャラクターを演じすぎて)自分でも何がふざけていて、何がふざけていないのか分からなくなりましたけどね(笑)。

――最後に「アフロ田中」の見どころを教えてください。

ダサくて悲しいんだけど、ふと見せる田中のかっこ良いシーンが一瞬くらいあると思います(笑)。田中とマキちゃんのもどかしいやりとりを含めて観ていただけたら、田中を演った甲斐があると思っています。

スタイリスト=坂上真一(白山事務所) ヘアメイク=HORI(BE NATURAL)

関連番組