<いだてん>皆川猿時が阿部サダヲを絶賛「やっぱり天才なんだと思います」

2019/08/10 06:30 配信

ドラマ インタビュー

「いだてん―」で松澤一鶴を好演している皆川猿時(C)NHK

大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)に、皆川猿時が松澤一鶴役で出演している。

同作は、宮藤官九郎が脚本を務め、中村勘九郎と阿部サダヲのW主演で描く日本のスポーツの歴史物語。日本で初めてのオリンピックに参加した金栗四三(勘九郎)と日本にオリンピックを招致した田畑政治(阿部)が奮闘する姿を描く。

皆川が演じる松澤は、日本泳法の達人であり、東京帝大在学中に田畑らと共に「大日本水上競技連盟」(のちの日本水泳連盟)を設立。1932年ロサンゼルスオリンピック、1936年ベルリンオリンピックで日本代表水泳監督を務め、指導者として日本水泳の発展に貢献する。

そんな松澤を演じる皆川にインタビューを実施。松澤を演じるに当たって苦労したことや自身が所属する「大人計画」で共に過ごしている阿部や宮藤とのエピソードなどを聞いた。

監督役は「『いいじゃん!』って思いました」


――まず日本代表の水泳の監督という役のオファーを受けた時はどう思いましたか?

最初に聞いた時はまだ台本も読んでいなかったので、素直に「いいじゃん!」って思いました。監督だから選手にあれこれ指示するだけだろうって思ったんです。

そしたら「泳いでもらいますよ」と言われて、なんか違うなと思いました(笑)。

で、「松澤さんはこういう方です」という資料をいただいたのですが、東大を出ている理系の人で、理論に基づいて熱心に指導したと書いてあったので、これはなんか大変そうだなと(笑)。

でも、先輩からも後輩からも“おデブさん”って呼ばれるいじられキャラで、宴会が大好きとも書いてあったので「いいじゃんいいじゃん!」となりまして(笑)。

それなのに、スタッフの方からは「痩せろ」と言われて。宮藤さんはなんで“おデブさん”って部分を掘り下げてくれなかったんだろうと思いました(笑)。「監督?楽そうでいいじゃん!」という印象とは真逆でした。

――今回20キロ減量されて撮影に臨まれたとのことですが、減量を含め役作りで苦労された点があれば教えてください。

最初は(伝説の水泳選手を20代から演じるために)25キロ(減量するように)って言われたんですよ。でも、なんか嫌な数字だなと思って、「とりあえず20キロでどうでしょうか?」と返してみたら、「じゃあ、20キロでいいか」みたいな感じになったので、言ってよかったなと思いました(笑)。

そこから4カ月かけて108キロから88キロに落としました。あと、「毛もそってくれ」と。で、台本を読んだら最初の登場のシーンが20代半ばで…。「ちょっと待てよ、俺でいいのかい?」って(笑)。

でも、「こんな機会は滅多にないだろう」と、ええ、頑張って取り組んで、その結果ちゃんと20キロ痩せて、毛もそって、水泳の練習もして、無事若い時代の撮影は終えました!

今は油断しているんでしょうね、7キロ増えて95キロです(笑)。何キロ痩せろとか体の毛を剃れとか、具体的な要望を受けたのは初めてで大変でしたが、いい経験になりました。