――お暇があったら何かしたいことはありますか?
今年の2月、お暇(笑)だったので、1か月ほどイギリスに思い切って語学留学してきたんです。そこで今まで自分がどれだけカチカチな頭で生活していたのかを実感しました…。
語学学校のクラスメートにはブラジルやイタリア、韓国にオマーンと、さまざまな国の人がいたのですが、みんな日本のことにすごく詳しくて。私はそれに対して「ありがとう」って鼻高々にはなるんですが、いざ、オマーンの首都は?って聞かれても答えられず。オマーンの人は「日本に行きたい」と言ってくれているのに、私はオマーンの首都さえ知らない。自分が驕(おご)った状態でいたのだと気付いて、すごくショックというか…。海外の人は自国だけじゃなくて、他の国のことも学んでいる。自分はテレビで紹介されるフランス特集だとか、メディアから与えられた情報だけで知ったようになって、自らは情報を得ようとはしていなかったんだなって。語学はもちろん学びつつ、そういう部分に気付くことができたのは大きな経験でしたね。
あと、海外だとけっこう不条理なことも日常的に起こったりして…帰国後は些細なことに対して「そういうこともあるよね」と寛容になりました(笑)。凪ちゃんも自分がいた世界から飛び出して、全く違う環境に身を投じたことで色々なことに気付いたように、お暇というのはある意味冒険なんだって思いました。
――最終回では凪が慎二とゴン2人の男性どちらを選ぶのか…というのも見どころの一つかと思いますが中田さんだったらどちらを…?
どちらとも…選べません…(笑)。総合的に見ると「慎二頑張れ」とは思うのですが…このドラマにハマる理由(の一つ)として、どちらかの男性にハマる要素がある、もしくは過去にハマった経験があるかのどちらかだと思うんです。ゴンみたいな人にほだされたか、モラハラ男にハマってしまっただとか…。私ももちろんそういう経験があって…そういう方と付き合うと、やっぱり傷付きますよね。でもあえて選ぶとしたら、女性の心情としては新しい道を進んで欲しいから元カレに収まるのではなく、ゴンとくっついて欲しいとは思います。
私個人としては、最終回は凪ちゃんという28歳の一人の女性がどういう決断をするのかが見どころかなと。
女性って30歳を目前に人生の決断に迫られることが多いと思うんです。私自身も25歳前後のころ今の事務所へ移籍するタイミングで「誰からも必要とされないんじゃないか…」「インスタをアップするために上京してきたんじゃない」ってすごく悩んで。だから、今はやりたいことをやらせていただけているのですごく充実しています。元々お芝居をやりたくて上京してきたので、今ようやくスタート時点に立てたことで、今までのことは無駄じゃないと素直に言えるようになったんです。
――では最後に、中田さんの“ウィッシュリスト”を教えてください
いつか、宮藤官九郎さんや蜷川実花さんの作品に出演することが一番大きなウィッシュですね。「木更津キャッツアイ」(2002年TBS)や「タイガー&ドラゴン」(2005年TBS)、「さくらん」(2007年)を見て今のお仕事をしたいと思ったので、お二方の作品に出ることが女優としての目標です。そして、留学の経験も生かしてさらに語学力を磨いて、ゆくゆくは海外の作品にも出演できたらうれしいです!
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