――台本を読んだ感想
若村:「白い巨塔」以来、脚本家・井上由美子さんのファンですが、5話の謎解きには“こうきたか!”と衝撃でした。
葉山:現代社会で問題視されているパワハラという題材をドラマで扱うことは挑戦だな、という印象を持ちました。そしてパワハラを受ける側として自分が演じることは、すごく責任を感じましたし、貴之という役がこういう思いをしている方々の代弁者になればいいなと思いました。
永井:「一体、誰が犯人なの!?」と結果が気になるお話の構成で、脚本を読ませていただいた瞬間からこの物語のおもしろさを実感しました。
――それぞれの役を演じるにあたって意識したことは?
若村:子供の夢は私の夢、息子を愛してやまない母親の哀れを意識して演じました。
葉山:家族に見せる顔と、仕事でのパワハラを受けている時の顔との“めりはり”に注意して演じました。母親に接する時は、会社で起こっていることをなるべく見せないように、会社のことを引きずらないように特に意識しました。
永井:町田は、政治家の息子で、親の権力を笠に着て生きてきた人物です。自分の感情をすぐに言動で示す人であり、何げない一言や感情表現が独特で、かつ、全く悪気なく言っている一言が、部下に対してパワハラ発言になっているという感じを意識しました。自分自身演じていて引くこともありました。
――撮影現場の雰囲気について
若村:永山耕三監督をはじめとした“大人”な現場。キャストが背高メンズぞろいで見上げてばかりでした(笑)。
葉山:永山監督とは久しぶりにご一緒できてうれしかったです。演じる前から、ワクワク感がありましたし、実際現場に入って、“ああ、これだ”と感じました。若村さんは事務所の先輩でもあるのですが、今回が初共演なので、はじめはとても緊張しました。若村さんが演じられる愛情たっぷりのお母さんにすっと乗ることができたので、すごくいい空気感になったのではないかなと思います。
永井:永山監督とは、同じ月9枠の「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」で大変お世話になり、またご一緒できてうれしいです。今回も、監督が描くものを精一杯表現しよう、と思わせていただける現場でした。
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