「2度あることは3度ある」3回目の大河ドラマ脚本を務める三谷幸喜が意気込みを語る!<鎌倉殿の13人>

2020/01/10 09:00 配信

ドラマ

2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の脚本を手掛ける三谷幸喜

「ダークな男のダークな人生を、明るく楽しく描いていきたい」


――この時代の北条家は結構ダークなイメージがあるのですが、義時の人物像をどうとらえていらっしゃいますか?

めちゃくちゃダークですよね! こんなダークな主人公が日曜の夜8時にいていいのか! というくらいダークな男だと思うので、そんなダークな男のダークな人生を、明るく楽しく描いていきたいと思います。それが僕の使命だと思っております。

――「鎌倉殿の13人」ということで13人の掛け合いもあるのかと思うのですが、構想はいかがでしょうか?

そうですね。僕の書くドラマはどちらかというと主人公よりもサブの人たちの方が魅力的で輝いていて、その中で主人公が埋もれてしまうみたいなパターンが多くて…。本当に(「真田丸」で主演を務めた)堺雅人さんはよくやってくれたなって…(笑)。

真田幸村に関しては最後に大活躍するのでそういうふうに書きましたが、北条義時は多分ずっと水面下で動いている人物なんですよね。

なかなか表に出てこないので、そういう主人公と彼に翻弄され、滅ぼされていく人々をきちんと描きたいなと思っております。

多分13人プラス例えば源義経や木曽義仲、後白河法皇など当時の有名人たちがたくさん出てくると思いますが、そういう人たちをきちんと描くことによって北条義時像というものが見えてくる、そんなふうに考えております。

まだ書いていないのでどうなるのかさっぱり分かりませんが、一応プランはそんな感じです。

時代としては、頼朝の挙兵、ないしはそれより前の頼朝と北条政子が結婚するあたりから始まり、源平合戦を経て鎌倉幕府が誕生、最終的には承久の変まで描こうと思います。

――視聴率的な目標はあるのでしょうか?

「最低視聴率は更新しない」というのが目標ですけども、正直なことをいうとあんまり僕は数字にはこだわっていなくて。面白いものを作るのが僕らの使命だと思うので、それをどのくらいの人に見てもらえるかというのは二の次だと思っています。

ですけれどもやっぱり大勢の方に見てもらいたいし、もっというならばどんなに僕らが力を込めて面白いものを作っても、もし仮にそれを誰も見なかったとしたら存在していないのと同じだと思うので…。

だとするなら少しでも多くの人に届けたいと思いますし、今、半ば冗談で最低視聴率は更新しないと言いましたが、気持ちとしては最高視聴率を更新したいとさえ思っています。