一方、上白石は役を演じる際、自分の目で見ること、体験することを大事にしていると言い、「今回も撮影に入る前に、監督らと裁判を見に行って。肉眼で手錠をかけられている人を初めてみて身震いしたし、そこで繰り広げられていることを肌で感じました」としみじみ。ほかにも、拘留所の人の日記を読んだりしたそうで、「この作品は学びが多かった。自分の中で調べていくことで環菜と向き合っていました」と明かした。
真木は完成した本作を観て、上白石と黒木瞳(環菜の母親・昭菜役)の芝居を見て素晴らしいと思ったそうで、「この親子関係はどっちも悪くないし、どっちも救いたいと思った」と明かした。
拘留所の面会シーンでは、感情をぶつけるシーンなども多かった真木と上白石。真木は、上白石に対して「環菜は心に傷を追った難しい役でしたが、上白石さんは安定したお芝居をされていて。本当の気持ちでぶつかっても、キャッチボールを返してくれる。役者としての信頼感がありました」と賛辞の言葉を。