高橋光臣が東山紀之への愛を語る!「東山さんとご一緒したいとずっと思っていたんです」

2020/02/09 17:30 配信

ドラマ

NHK BSプレミアムで東山紀之主演の時代劇「大岡越前5」が放送中(C)NHK

東山「自分自身もきちっとしてないとこういう役どころは難しい」


――演じる役とご自身の共通点はありますか?

東山:撮影中は、忠相に寄ろうとしますね。ある程度自分自身もきちっとしてないとこういう役どころは難しいなと。べろんべろんに酔って裁きを申し渡すってねぇ…?

高橋:それも見てみたいですけどね(笑)。

東山:ある程度の説得力があるような生活態度はしなければいけないと思っています。だからといって堅くなりすぎず…という感じでしょうか。

普段から(この役に合わせて)走ったり、そういったアプローチは必要だなと思っているんです。僕はそういう方法で役にアプローチするのがあっているなと。

そして加藤剛さんも同じだったみたいですね。「大岡越前」をやると決まった時には家が近所だったということで、いろいろお話も伺いました。

高橋:僕が演じる伊生はスペシャル版ではあまり登場してこなかったので、役を新たに作っていかないといけないんですよね。

奉行ですから大岡忠相と対抗できるような役を作っていかないといけないので、そういう意味では僕も私生活から律するということは必要かなと。

奉行は相当な役職だから人格者でないといけないですし、プライベートでも気を付けてはいるのですが、なかなかつかめずにホテルでよく夜な夜な悩んだりしているんですけど…。

この間は初めて白洲のシーンの撮影があって、なかなか眠れなかったんです。朝食に買ったバナナを扇子に見立てて練習したりしたので、現場で扇子を使って座ったりとかしてみたのですがサラッと流されて…(笑)。そのくらい撮影は緊張しましたね。

白洲のシーンはやりたくてやれるものではなく、与えられて初めてやることができるもの。

東山さんがやられている白洲より時間的にはかなり短いですけど、白洲をできるというのは役者としてはかなり大きなことなので、私生活から意識することもありました。

――具体的には私生活でどのような点を気を付けているのでしょうか?

高橋:走ったりもしますね。また、僕が大好きな方のお見舞いに行ったとき、その方が帰りにエレベーターの前まで送ってくださり、さらに深々と頭を下げてくださったんです。

僕より年配の方なのですが、そういった姿を見て、僕も人と接するときはこういう人間でありたいなと思いました。

その時のことを日々意識しているので、それが役に繋がっていけばいいなと思っています。

――白洲のシーンはやっぱり特別な思いがあるのでしょうか?

東山:正座地獄ですからね、ダンサーとしては致命的なんですよ(笑)。

でも足がしびれていることを忘れるくらいみんな集中してやっていますね。

僕が善悪を決め、そこから人の人生が変わっていくという場面なので、物語のエネルギーを集約してやっています。