高橋光臣が東山紀之への愛を語る!「東山さんとご一緒したいとずっと思っていたんです」
高橋「人の心に寄り添う“大岡裁き”に触れていただきたい」
――先ほども役作りのことをお話しされていましたが、白洲の撮影を控えた前日は何か特別なことをされるのでしょうか?
東山:食事のタイミングからトレーニング方法までそれに合わせて変えていきますね。スポーツ選手が試合に臨む感覚と同じですね。
――今回のシリーズでは、忠相の父親としての一面も色濃く描かれていますよね。
7歳の求次郎という息子が登場しますが、この子が非常に自然体で面白いですね。津川さん(津川さんはこれまでのシリーズで忠相の父を演じていた)の遺伝子が強い役どころなので、その子を見ていると津川さんを思い出します。
また、僕自身も父親になったので、子供に対する父性はにじみ出てくるのではないかなと思います。
――最後にこのシリーズならではの魅力を教えてください。
東山:現代にあることを江戸に置き換えて…という作品ですが、昔あったことは今も起きるし、今起きていることは昔もあったことだなと感じました。結局、人間がそこで生活しているということは変わらないんですよね。
僕が特に印象に残ったのは、第4話(1月31日放送)の認知症のエピソード。今でこそ認知症という言葉がありますが、昔はよく分からない状態の中で周りの人も向き合わなければならなかっただろうし、そういった状況の中での家族の在り方というのは昔も今も課題になっていますよね。
忠相は最終的に裁きを下しますが、親の気持ちと子供の気持ち両方をくんで裁かなくてはならない。
第4話に限らず、人の気持ちをどう読み取っていくかは重要だと思っていて、なるべくみんなが幸せになれればいいなと思っています。もちろん犯罪は裁かなくてはいけませんが、色んなことが現代と繋がっているなと思います。
高橋:私の場合は加藤剛さんを直接は存じ上げないので、「大岡越前」というと東山さんのイメージがあります。
東山さんが加藤さんの意志を継いで新たな歴史を作っていかれているのを間近で見ることができるのはすごく幸せです。
また、この作品は現代にも通じることがたくさん描かれているので、多くの方に人の心に寄り添う“大岡裁き”に触れていただきたいです。現代を生きる方々に見てほしい時代劇ですね。