5冠「グランメゾン東京」続編は『なんとも言えない』も『いろんな可能性がある番組』【ドラマアカデミー賞】

2020/03/04 17:00 配信

ドラマ

5冠達成「グランメゾン東京」プロデューサーを直撃!(C)TBS

木村さんとご一緒すると、キャラクターを作り上げていく工程が楽しい


――これまでも木村さんとご一緒に作品を作られていますが、木村さんという俳優はどのような人物ですか?

一緒にいることで、もうちょっと自分たちも頑張れるのではないか?という向上心を掻き立ててくれる、向上心を刺激していただける稀有な俳優さんです。そう思うことができるのは、木村さんがどんな時も全力で来られるからです。

今回の尾花というキャラクターも打ち合わせの段階から、包丁の使い方で、ケースからさっと出す仕草など、多くのシーンのアイデアをいただきました。そのようなアイデアをもらえることで、ちょっとした日常の動きだけど、そこから人間臭く、逆に親近感を持てるようにキャラクターを深めることができる。木村さんとご一緒すると、キャラクターを一緒に作り上げていく工程が楽しくワクワクします。

――そのほかのキャストも実力派ばかり。現場の雰囲気も良かったと聞きました。

脚本に書かれたキャラクターに合わせて、どのような方にどうやって演じていただけるのか考えていって、色々な方にオファーさせていただきました。脚本も魅力的でしたが、皆さんに演じていただいたキャラクターはすごく面白く、さすがだなと思った場面が多々ありました。そして、ここまでチームワークがよくなるのかと思うほど、いいチームワークが生まれて大変楽しかったです。それは木村さんが頑張っている姿を見て、みなさんが触発されたにではないかと思います。

実は、実際にキャストの方々の意見を参考にしてレストランを作り上げたりして、それも面白かったです。カトラリーやカーテンの色など細かい小物類のことなど、レストランのカラーを決めるもののお手伝いをしてもらいました。お店は見取り図から作り始めて、客席とキッチンの距離感とかすべてキャストやスタッフの皆で考えつくして作りました。キッチンも実際に使用できるようになっていて…。そうやって一緒に作った場所で作品を作っていくのはやはり感慨深いものがありました。

ちなみに第2話で、信用金庫の融資担当の汐瀬(春風亭昇太)がコンクリートの壁や床がむき出しの状態の中で試食をしますが、あのシーンなんて本当に施工中に撮影していて。今思えば、セットはどこかに移築しておいておけばよかったです(笑)。

――助演男優賞を受賞した玉森さんの印象はいかがでした?

勝手な想像ですが、先輩と一緒に作品に取り組むというのが、ご自身の役にうまいことリンクされていたのではと思えるほど、いい演技をしていただいたと思います。木村さんともいい関係で、現場ではすごく楽しそうでしたよ。