山田といえば、エキセントリックな役のイメージが強いが、今回は子育てと仕事に葛藤するシングルファーザーという等身大の役どころに挑戦。
山田は「今回、演じていません」と言い、「エキセントリックな役で20年間、演技をし続けてきましたが、今回ついに素の山田孝之を出しました。山田ってこういう人なんだって気付いてもらえる作品だと思います」と断言した。
会場から笑いがこぼれる中、飯塚監督も「100%、素だと思います」と言い切り、山田も照れ笑い。
さらに、約4年前に脚本を読んだ際、山田は「僕だなと思いました。ついに僕だと」とさらにジョークを飛ばしつつも、「僕は息子がいますけど、妻を失って娘を育てるという僕が経験したことがない。そういう立場になったらどういう気持ちになるのか。
また、飯塚さんとは過去に笑いの要素の多い作品でご一緒していたので、そうではない話を作ったらどんな映画になるのか、現場になるのかに興味があって、やろうと思いました」と、出演理由を明かした。
山田と度々共演経験のある國村は「役者・山田さんの印象は全く変わらない。この方は、毎回役ごとに別人になるタイプなので、私自身もそうなりたいといつも思う。次何が出てくるのかと、いつも楽しい」と絶賛。
山田は恐縮しつつも「國村さんとご一緒するときはいつもワクワクします、安心感があります」と照れ笑いを浮かべた。
山田と初共演になる広末は、今回の山田の役を意外だったと言い、「共演がすごく楽しみでした。この役が素だったと聞いて、すごくうれしかったです」と笑顔を見せると、山田は苦笑いしつつも「素です」と答えていた。
さらに伊藤も、山田について「見たことない顔で柔らかかったです。初めて見る山田さんで、ちょっと緊張しました。パパの顔をしているのは新鮮」と感想を。
それを受け、山田は「20代の頃エキセントリックなことをいろいろやってきて、キャラに限界を感じてきて。そろそろ柔軟剤のCMを取りにいかなきゃいけないと思い、今回受けました」と打ち明け報道陣を爆笑させ、「これから全部出していきますよ」と誓っていた。
取材・文・撮影=TAKAMI
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