門脇麦、“結ばれぬヒロイン”役に「相手役というよりは、物語のもう一本の柱を担わせていただいている感覚」<麒麟がくる>

2020/03/07 12:00 配信

ドラマ インタビュー

【写真を見る】美濃への道中、十兵衛(長谷川博己)と2人きりで一夜を明かした駒(門脇麦)。話題を呼んだ“胸キュン”シーン!「麒麟がくる」第6回シーン写真 (C)NHK


主演・長谷川博己は「すごくピュアな方」


――今回の池端俊策さんの脚本、前半は特に信長、光秀といった戦国武将が今までと違うイメージで描かれていますが、門脇さんはどう受け止めましたか?

歴史は勝ち残った側の記録しか残らないものですよね。そこに至るまでどういうプロセスがあったかはあまり描かれない。今回は、そのプロセスの部分を丁寧に描こうと池端さんはされているのではないかと思っていて。

新しい大河ドラマ、新しい光秀像、信長像を描くために駒を初めとしたオリジナルキャラクターが存在しているんだと思っています。

たとえば、誰かと誰かをつなげたり…きっとあの時代も情報網、情報戦ってあったんだろうなと。

お医者さんは歴史上の名だたる人物を診察していたかもしれないので、実はそういう人がつないだ縁もきっとあったのではないか。オリジナルのキャラクターの存在が後々の話に効いてくると思います。

――主人公・光秀の印象はどうですか?

すごくすてきです。私も文献では知らなかった誰も見たことのない光秀をずっと見ている感じがしています。

まだ何者でもない青年が、みんなが知っている明智光秀になっていくさまをずっと隣で見ていられるのは、すごく興味深いです。観察者というか、そういう気持ちもありながら。

――視聴者目線に近い感覚ですか?

そうかもしれないですね。駒は庶民の代表でもありますし、そう感じていただけるように演じられたらと思います。

――主演の長谷川さんの印象はいかがですか?

すごくピュアな方だと思います。一つのことについての考え方とか、ものの捉え方がとても繊細な一方で、直感がすごく強くて、瞬発力もすごく持っている方。

繊細な部分とは一見相反してるんですが、真ん中にいらっしゃることができる方の太さもある、そんな印象です。本当に光秀にぴったりだと思います。カメラが回っていない時はずっと世間話をしています(笑)。

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