――役柄の見どころや共感したところはありますか?
今回初めて警察官の役を演じさせていただきました。西井はとても正義感があり、思いやりのある役です。柴田さんと出会い、物語が進んでいくうちに変わっていく心の変化を見ていただきたいです。
――警察官を演じる際に意識したことはありますか?
取り締まりの正しい動き方、口調などを指導していただきました。まだ若手の警察官なので、ハキハキと演じました。
――藤さんとのお芝居が多かったかと思いますが、印象や共演してみていかがでしたか?
藤竜也さんは昔から憧れていた方なので、今回共演が決まったときはうれしかったです。とても穏やかで気さくな方です、休憩中もお芝居のことやいろいろなお話を聞かせていただき、毎日楽しく撮影に臨めました。
――作品をご覧になっていかがでしたか?
どの年代の人が見ても、いろんな目線で感じることができる作品だと思いました。きっと今見るのと、10年後20年後見るのとでは全然違うものを感じるだろうし、そうやって多くの年代の人に愛される作品になるだろうなと思いました。
――見どころはどこですか?
長年連れ添った夫婦だからこそ、時が過ぎても取り戻せるものがあるのだと思います。高齢者ドライバーの交通事故の増加や、認知症という社会的な問題を写す中で、自分にとって大切なものは何かを取り戻すことができる作品だと思います。
――印象に残っているシーンはありますか?
美咲とおじいちゃん(柴田)がアルバムを見ているシーンで、藤さんの目を見たときに夫婦2人で生きてきた人生の重みを感じて、言葉に詰まり涙が出そうになりました。あのシーンでは美咲は何も分からずただ楽しくアルバムを見ているだけだったけれど、あの目を見て美咲はどう思うのだろう、としばらく考えてしまいました。
――演じる上で気を付けたことはありますか?
美咲という役は、この話の中で唯一明るくて天真爛漫な希望ある存在だったので、おじいちゃんおばあちゃんの想いに寄り添いつつも、思いっきり2人の間に飛び込んでみようという気持ちでやりました。
――藤さん、吉行さんと共演して感じたことはありますか?
藤さんとは休憩時間にもお話させていただく機会が多く、その言葉一つ一つを鮮明に覚えています。芝居に関しても、作品全体を通して説明の足りないところをアドリブで付け足したりされていて、大事なことをたくさん学ばせていただきました。
吉行さんとのシーンで、紅茶を2人で飲むシーンがありました。「紅茶おいしい?」と聞いたとき「まずい」とおっしゃっていました。確かに紅茶は不思議な味だったのですが、素直に「まずい」とおっしゃていた吉行さんが本当にかわいらしくて、吉行さんのチャーミングな人柄がその一言にあふれていました。
そんなお二人と共演させていただけたことは本当に大きな財産です。
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