今春、夜11~12時台のドラマにかつてないほど注目が集まっている。見始めたら止まらない、ツッコまずにいられない!そんな中毒的な魅力を放つ深夜ドラマならではの強みとは。
テレビ朝日系で放送中のドラマ「M 愛すべき人がいて」(毎週土曜夜11:15-0:05、テレビ朝日系/ABEMAで全話独占配信)が話題を集めている。歌姫・浜崎あゆみが誕生するまでに秘められた出会いと別れを描く、というスキャンダラスな香り漂う触れ込みに加え、鈴木おさむ脚本ならではのアクの強い登場人物たちや往年の大ヒットドラマを連想させる大味な演出が、視聴者を虜にしている。
第1話でいきなり注目を集めたのは、オレンジ色の眼帯姿で登場した謎の美人秘書・礼香(田中みな実)。「見える、見えるよぉ!マサの未来が見える!」とマックスマサ(三浦翔平)にすがり、アユ(安斉かれん)を待つマサにトローンとした目で「アユさんは来ませーん!」と宣言。ドラマ「奪い愛、夏」(2019年、ABEMA)のDNAを引き継いだクレイジーなキャラクターで視聴者を釘付けにした。
第2話では、さらなる強烈キャラ・天馬まゆみ(水野美紀)も登場。アユをアーティストとして基礎からたたき直すため「Are you stupid?(バカなの?)」「今度『えっ』て言ったら燃やすよ?」など個性的なセリフを吐き、伸び悩むアユにバケツの水をぶっかけ、突然のドラム連打とやりたい放題。圧巻の“水野美紀劇場”を繰り広げた。
ドラマのメーンストーリーであるアユとマサのシーンもツッコミどころ満載。「俺がおまえを選んだんじゃない!神様がおまえを選んだんだ!」「俺が作った虹を渡れ!」といったマサの破壊力抜群のセリフ、周囲からのきつい風当たりにも耐え抜くアユのド根性ぶりは、「スチュワーデス物語」(1983年、TBS系)をはじめとした80年代の“大映ドラマ”に通じると40代以上のドラマファンからも好評。
クレイジーぶりに視聴者からは「突き抜けっぷりが爽快!」「このドラマやばいクセになる」と歓迎の声が上がり、初回、第2話とも「#M愛すべき人がいて」がTwitterのトレンドワード入り。おおいに注目を集めている。
「M―」はABEMAで2話まで無料視聴可能。5月2日放送の第3話では、いよいよアユのデビューに向けたプロジェクトが始動。だが、ここでもライバルたちや礼香の妨害がアユの前途を阻む。
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