――長年演じられてきたキャラクターについて、最も共感できる部分は? また、「ここは共感できない」という部分がもしあれば、そちらもお聞かせください。
田中敦子:私は草薙素子に一番近く、その実、一番かけ離れた人間です。「共感」とは程遠く、あるのは「憧憬」だけでしょうか。
大塚明夫:その辺りは、ほぼ同化しちゃうのでよく分かりません。
山寺宏一:全て共感できます! 正義感が強いが人間味や生活感があり、迷ったり後悔することもしばしば。でも、人に(特に弱者に)優しい。そんな人に私はなりたい。
――草薙素子、バトー、トグサ、それぞれのキャラクター間の関係を、あえて一言で表現するなら?
田中:草薙素子とバトーの関係は「相棒以上恋人未満」。素子とトグサの関係は「部下以上相棒未満」。
大塚:バトーと素子の関係、バトーとトグサの関係、どちらも「きょうだい」。
山寺:トグサと素子は「理想かつ憧れの上司と部下」。トグサとバトーは「盟友的兄弟分」。
――約10年ぶりに集まったキャストたちとの共演はいかがでしたか? また、収録の際のエピソードなどがあれば、ぜひお教えください。
田中:心から信頼を寄せるプロ集団に囲まれて仕事ができる幸福感しかありません。
大塚:楽しかったです。心から楽しいと思いました。
山寺:しばらくぶりの人も、チョイチョイ会っている人もいましたが、また共演できたことがうれしく、誇らしくもありました。
それぞれのセリフを生で聞いた途端、「9課だ!」と興奮しました!
――今作はシリーズ初のフル3DCGアニメとして話題を集めていますが、映像的な見どころをお教えください。
田中:2Dアニメと実写との中間的位置づけとして大変興味深い映像です。今後もこうしてアニメーションの限界点を模索し続けていくのでしょう。
大塚:作品と3DCGとの相性が抜群だと思います。
山寺:とにかくリアルです! 背景や小物、タチコマを含むメカやクルマに関しては実写に感じるくらい。人物の動きもモーションキャプチャを使用しているだけあって、本当にきめ細かいです。
スタッフの皆さんのご努力に頭が下がります。モーションキャプチャのアクターの方々にも感謝です!
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