なぜ、これほど多くの人気女性タレントを生み出しているのか。それは「ニコラ」の“圧倒的強さ”にある。
発行部数は前述のとおり20万部、競合誌だった「ピチレモン」などが続々と休刊していることから、ローティーン女子向けのファッション誌ではほぼ“一強”となっている。
これは読者側だけでなく、出る側=モデルとしても同様。十代前半に雑誌モデルとしてデビューする場合、まず選択肢として上がるのが「ニコラ」となる。
こういった人気を背景に、毎年行われる「ニコラモデルオーディション」には、毎年約1万人の応募がある。つまり、日本全国の美少女が「ニコラ」に集まると言っても過言ではないのだ。実際「ニコラ」公式サイトにも、『全国各地に在住し、撮影のたびに上京しているのもニコモの特徴』との記載がある。
前述の新垣結衣、川口春奈、のん、藤田ニコル、古畑星夏ら、多くのニコモは同オーディションのグランプリを経て誌面に登場。オーディション組でないモデルもいるが、通常のオーディションというルートを通らず“抜擢”されるのだから、ポテンシャルの高さは同じかそれ以上だろう。
なお、テレビなどで見る女性タレントの肩書で「ニコラモデル」を目にする機会は、他ファッション誌と比べて少ない。これは、彼女たちが仕事の幅を広げていく年齢には、すでに「ニコラ」のモデルを卒業していたり、読者層が上の“お姉さん雑誌”にモデル活動の場を移していたりすることが多いからだ。
清原果耶、永野芽郁は「ニコラ」から「Seventeen(セブンティーン)」へ。池田エライザは「ニコラ」から「CanCam」へ。藤田ニコルは、「ニコラ」から「Popteen」を経て「ViVi」のモデルとなった。
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