『田村淳の大人の小学校』開校! 「僕が旗を振って“俺に続け”みたいな学校にはしたくない」<田村淳 zoom質問会 “ほぼ”全文公開・前編>

2020/06/16 22:00 配信

芸能一般 インタビュー

念願のプロジェクト始動! ロンブー淳が「大人の小学校」について自ら解説

「『大人って、意外と新しい友達を作る機会が少ないんだな』と実感したんです」


田村淳:今日はよろしくお願いします。まず、「田村淳の大人の小学校」というものを、なぜ僕が立ち上げようと思ったのか、それをまずみなさんに聞いていただきたいと思います。

僕は、もともとツイッターで人を集めて、「大人の運動会」っていうイベントを企画していたんですね。みんな大人になると、限定されたエリア内でしか友人関係が構築できなくなるじゃないですか。実際、僕のところにもそういう相談が来たりしていたので、「じゃあ昔みたいに、いろんな人が集まる運動会をやってみよう」ということで始めました。

年に一度、僕がツイッターで「廃校の運動場を借りれることになったから、○月○日、ここに集まれ!」ってつぶやいて参加者を募集してたんですけど、最初は200人くらいだったのが、回を追うごとに、300、400、500…と、どんどん大きくなっていった。知らない人同士が、それだけの人数集まって、紅組、白組、黄色、緑ってチームに分かれて…って、僕が勝手にチーム分けをするんですけど(笑)、これがすごく楽しいんですよ。最後のリレーなんか、チームの一体感がハンパなくて。実際、帰り際に「今まで人と会うことが怖かったのに、勇気を出して参加してみたら、知らない人と話すのがすごく楽しかった」なんて言ってくれる人もいましたし、「毎年開催してください」っていう声をたくさん聞くようになったんですね。

そこから、チームごとに飲み会が開かれたり、運動会で知り合って結婚するカップルが生まれたり。そうやってみんなが仲良くなっていくのを見て、「そうか、大人って、意外と新しい友達を作る機会が少ないんだな」と実感したんですよね。で、そんな現代に不足しているコミュニティーの大切さが、この「大人の運動会」には詰まっているのかもしれないなって。

それで、年に1回じゃなく定期的に、大人が友達を作れる場所をいつか作りたいなと考えるようになって。その中で「大人の小学校」というものを思いついたんです。仕事も立場もまったく違う人たちが出会って、交流を深めて、それぞれの人生に役立てていく。そんな学校があったら面白いんじゃないかと。

ただ、思いついてはみたけど、月謝を取って学校を運営するというのは、やっぱりなかなか実現するのは難しくて。でも僕も、最近ようやく吉本興業内でもいろいろ発言できるようになってきて、自分の意見が潰されないくらいにはなったので(笑)、今やっと、自分が思い描く形で「大人の小学校」を開校できるところまでこぎつけた…というのが、今日に至るまでの流れです。

ここから、1期生50名を募集して、この50人の生徒と一緒に、「大人の小学校」のルール作りから始めていきたいと思っています。