――ナレーションを撮り終えて、感想を聞かせて下さい
一番印象的だったのが(社長の)増田さんが「“孤独死”ってすごく伝わりやすい表現だけど、残酷な言葉でもあるよね」とおっしゃったこと。
“孤独死”という言葉に対して今まで疑問を持っていなかったのですが、そのことに対してご遺族の方にも心のケアをされていたり、そういう意識を持って遺品を整理されている姿を見て、この仕事があって本当によかったなと思いました。
――ナレーションを読んで、どんな気持ちになりましたか?
人と人が簡単に連絡を取り合えてつながりやすくなった時代なのに、(孤独死が)年々増えていっているということに驚きました。生と死と向き合うことや、いつ自分がそうなってもおかしくないっていう現実に考えさせられました。
――遺品整理人という職業があることはご存じでしたか?
はい。知っていました。自分が亡くなった後に遺品を整理してくれる人がいなかったら、死にきれない人たちがいて、反対に亡くなった後に救われる人もいるのかもしれないと、そういう人を救える職業だなと思いました。
――今回ナレーションをして、新たな気付きはありましたか?
今回のお二人を見ていると、“遺品整理人”という仕事に対して誇りとその先のことを見据えてお話されていたので感銘を受けましたし、本当に思いやりを持って仕事に取り組まれているんだなと思いました。
(ドキュメンタリーの)最後に増田さんが提案していた“生前自分がどういう人間だったのかを書いておく”というアイデアもちゃんと向き合っている人にしか思いつかないと思いました。
自分が今向き合っている人や家族とかに、何か自分のことを残そうって意識を持って生きていないし、自分がなくなる時にそれを必要とする人がどこかにはいて、そのためのお手伝いを“遺品整理人”という職業の方がされていることに特別な意味を感じました。
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