「至急!警護乞う!」と、ただごとではない様子で訴えるメールが、「島崎警備」のホームページに届く。島崎章(木村拓哉)と高梨雅也(斎藤工)は直ちに送信者・生田大輔(岡田義徳)に電話。なんと大輔は監禁され、今も見張られているという。ところが、教えられた住所へ急行すると、そこは大輔と両親が暮らす自宅。
実は監禁というのは、すぐ来てもらうためについたうそで、本当の依頼は別にあった――。
20年もの間、ニートで現在アラフォーの大輔。出身小学校のクラス会開催の知らせが届き、“将来の夢”を書いた色紙を保管していたタイムカプセルを開ける行事も予定されていることが分かったという。
だが、この行事に拒絶反応を示した大輔は、自分の色紙だけ先に回収してもらうよう、教師に頼みに行こうと決意。外出には不安があるため、身辺警護を依頼したという。というのも大輔は、自分が常日頃より誰かに狙われている、と信じて疑っていなかった。
にわかに信じがたい大輔の話。一向に働こうとしない大輔に常々いら立っていた父・生田洋次(平泉成)も「バカバカしい」と一蹴するが、章は「クライアントを信じる」と決め、高梨と共に大輔を警護。いざ小学校へと向かう。
ところが道中、大輔は“ある場所”まで来ると、なぜか遠回りになる道を選択。さらに、偶然出くわした同級生・谷口守治(丸山智己)の優しい言葉にも、完全に背を向ける。
そんな中、怪しい人影が後を付けてくるという、不穏な事態も発生。大輔は急に小学校へ行くのを断念し、警護依頼も取り下げると言い出す。
そんな息子にあきれ果て、見限ろうとする洋次。だが、自らも“息子を持つ父”である章は、擦れ違う大輔と洋次を放っておけなかった。
――という物語が描かれる。
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