湯浅政明監督「日本沈没2020」KEN THE 390監修<魂のラップ>本編映像&場面写真解禁

2020/07/08 19:14 配信

アニメ

湯浅政明監督「日本沈没2020」の初解禁された場面写真(C)“JAPAN SINKS:2020”Project Partners

小松左京の原作「日本沈没」の初のアニメ化に、湯浅政明監督が挑んだ、Netflixオリジナルアニメシリーズ「日本沈没2020」が7月9日(木)より全世界独占配信。本作の魂のラップが込められた本編映像と、新たな場面写真が解禁された。

2020年、現代の日本が舞台となる本作は、平和な日常が続く日本を襲った突然の大地震により、都内に住むごくふつうの家族、武藤家の歩(あゆむ)と剛(ごう)の姉弟が、大混乱のなか、家族4人で東京からの脱出を始める。

そして、沈みゆく日本列島が、容しゃなく彼らを追い詰めていくが、いつしか未来を信じ、懸命に生き抜く強さを身につけていく。今を生きるすべての人へささぐ、希望と再生の物語となっている。

2020年にデビュー15周年を迎えたフリースタイルラッパーのKEN THE 390が監修で参加した、本作の本編映像が解禁されるのはこれが初めてで、歩と仲間たちが絶望的な状況で、“希望の光差す”魂の叫びをラップで表現するシーンだ。

何気ない日常が、突然、奪い去られ、歩と仲間たちは、いつこの状況が終わるともわからない日々に、疲れ果てていた。その時、スマートフォンから曲を流し、カイトが、ビートにあわせフリースタイルのラップを始める。今、置かれている状況について、今を生きている我々について、率直な感情を歌詞にしてはき出していく。

カイトのラップを受けて、気持ちをたぎらせていく歩と仲間たちは、それぞれの気持ちに向き合い、やがては、ラップのかけ合いを始める。歩と仲間たちは、想いをラップに込め、強い絆で結ばれ、懸命に希望と再生へと立ち向かっていく。

KEN THE 390コメント


湯浅監督から、アニメシリーズ「DEVILMAN crybaby」に続いての2度目のオファーということで、前作の内容を気に入っていただけたのだと感じて、最初の時よりさらにうれしかったですし、身が引き締まりました。

湯浅監督からの具体的な指示として、最初に対面で、それぞれのキャラクターの性格や、そのシーンでの心情を丁寧に伝えていただきました。

それを踏まえて自分が作ったラップのデモに対して修正点をご指摘いただく、そんなやりとりを二度ほどくり返して完成させました。いくつかいただいたご指摘のなかでも、特に、それぞれが会話のようにラップするところで“間”を大事にされていることが印象的でした。

監督からも、最初にラップ制作についてお話しいただいていたのですが、ふだんは思ってても人に言えないようなことが、ラップだと勢いで思わず口から出てしまう。そんなシーンにしたいと意識していました。

そのために、いわゆる上手なラップではなく、手探りで、うまく韻は踏めないところもあるけれど、気持ちが前に出てしまうように書いてみたり、ラップしながら「だんだん気持ちがのってくる」ような瞬間を作ろうと、試行錯誤しました。

事前に、自分がそれぞれのパートをガイド用に録音した音源をお渡ししてたのですが、それを現場では、みなさん自分のものとして、それぞれのキャラクターでラップされていて、さすがでした。

演者のみなさんは声で表現するプロなので、自分のアドバイスに対するレスポンスの速さ、再現の正確性にも驚きました。小野賢章さんもラップをふだんすることはないとおっしゃっていましたが、とても勘がよく。とてもスムーズで、あっという間な録音でした。

これから作品をご覧になる方へですが、まったく新しい日本沈没になっていますし、現状への問題提起、メッセージが詰まっています。2020年、まさに“今”見るべき作品だと思います。

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