佐野岳、吉川晃司との共演に喜び「人生で初めて行ったライブが吉川さん」<探偵・由利麟太郎>

2020/07/13 08:00 配信

ドラマ

【写真を見る】テノール歌手・小野竜彦役の佐野岳(C)カンテレ


佐野岳コメント


――「マーダー・バタフライ」の台本を読んだ時の感想をお願いします。

一回読んだだけでは、すぐに理解できないくらい難解で、さまざまな事実が複雑に絡みあうストーリーでした。複雑さの度合いが、ミステリー好きの人にも満足していただける内容になっているのではないかと思います。ミスリードを誘うような場面がいくつもあるので、そこにも注目していただければと思います。

――歌手・小野竜彦を演じるに当たり意識したことはありますか?

高岡早紀さん演じるさくら先生への愛情を一番大切にしたいと思いました。小野の全ての原動力が、さくら先生なので、まずは“さくら先生像”を自分の中で作り込んで演じました。

――横溝ミステリー「探偵・由利麟太郎」について。

横溝作品ならではの世界観がしっかりと表現されているのが、映像としても伝わるのではないかなと思います。

――吉川晃司さんの印象や、撮影現場での様子をお教えください。

吉川さんとは「下町ロケット」(2015年、TBS系)で共演させていただいて以来2度目です。

あと、実は僕、吉川さんのライブにも1度行かせていただいたことがあるんです。僕の人生で初めて行ったライブが吉川さんのライブでした。そのライブの時、吉川さんが指輪を無くされたんですよ。舞台上で、「ちょっと待ってくれよ。オレの指輪とれたよ!」って仰って(笑)。思い出深いです。

すごく強いオーラを放ってらっしゃるので、緊張しちゃうかなと思っていたんですけど、とてもチャーミングな方で、おどけてみせてくれたり、男でもその魅力に魅せられます。

――志尊淳さんとの共演はいかがでしたか。

志尊君は、常に作品を良いものにしようと現場のことに気を配っていて、柔和な雰囲気とはギャップもあり、とても魅力的だなと思います。

――京都・大阪での撮影について。

京都はすごく好きです。京都東映撮影所は、役者とスタッフさんというより、人と人が仕事をしているというイメージで、変な隔たりがなくて、僕はやりやすいなと思います。田舎出身なので、京都の落ち着いた感じは好きですね。

――最終回のみどころ、視聴者へのメッセージをお願いします。

いろんな愛情の形があって、それゆえにどんどん複雑にこじれていく。単に愛情って、響きはいいですけれど、少し道を外すと、憎しみにもつながる危ういものだなと感じます。今回、複雑な愛情というものをキーポイントとして演じたので、そのあたりを楽しみにしていただければと思います。