日本を含め、全世界で被害をもたらしている新型コロナウイルス。自粛の日々を過ごす中で、改めて医療関係者の方に感謝の気持ちを持った人も多いと思う。
一口に“医療関係者”と言っても、医者や看護師、臨床検査技師など多岐にわたる。そんな中、このドラマで取り上げられるのは病院薬剤師。
身近な薬剤師というと、調剤薬局やドラッグストアで働いている薬剤師を一番に思い浮かべるが、病院薬剤師の方がどんな仕事をしているのか、ドラッグストアの薬剤師さんとどんな違いがあるのか知らない人も多いと思う。
私自身も入院の経験がなく、知識ゼロの状態でドラマを視聴。薬剤師による服薬指導があることや、救急センターにも薬剤師がいること、夜勤があるなど知らないことがたくさんあった。これから病院にお世話になるときに、より敬意や感謝の気持ちを感じることができそうだ。
ドラマの中でも一番印象的だったのは石原さとみ演じるみどりの笑顔。キャリア8年目だからこそ出せる患者さんへの応対の中での笑顔はもちろん、業務を円滑に進めるために医師に取り繕った笑顔を見せることもあり、一口に“笑顔”と言ってもその表情はさまざま。キャリアを積んだ薬剤師だからこその笑顔なのかもしれない。
そして、みどりの仕事に対する熱量も凄まじい。患者さんのために医師に意見する場面では「命を救いたい!」という思いがこもった目力に心打たれた。
そんなみどりが教育担当を務めることになった新人薬剤師・くるみ(西野七瀬)。第1話では歩く速さや調剤のスピード、患者の急変など、どの場面でも圧倒されている印象だが、今後みどりの影響を受けてどのように成長していくのか楽しみだ。
また、石原と田中圭の共演を楽しみにしていた視聴者も多いのではないだろうか。2人は「5→9〜私に恋したお坊さん〜」(2015年、フジテレビ系)以来の共演だというが、オフショットでも仲よさげな石原と田中が生み出す先輩後輩のチームワークは必見。
田中演じる瀬野は一見愛想なく見えるが誰よりも患者思いな薬剤師。みどりに対しても冷たい態度を取っているように見えるのだが、それは先輩としてみどりを思っているからだ。救急のシーンで業務に当たる場面やみどりとのやり取りを見ていると、「こんな先輩がいたらなぁ」と憧れる。
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