一級建築士の石川一登(いしかわかずと)とフリー校正者の妻の貴代美(きよみ)は、一登がデザインを手がけた邸宅で、高一の息子の規士(ただし)と中三の娘の雅(みやび)とともに幸せに暮らしていた。
規士は怪我でサッカー部を辞めて以来、遊び仲間が増え、無断外泊が多くなっていた。受験を控えた雅は、志望校合格を目指し、毎日、塾通いにはげんでいた。
冬休みのある晩、規士は家を出たきり帰らず、連絡すら途絶えてしまう。翌日、一登と貴代美が警察に通報すべきか心配していると、同級生が殺害されたというニュースが流れる。警察の調べによると、規士が事件へ関与している可能性が高いという。さらには、もうひとり殺されているという噂が広がる。
父、母、妹――それぞれの<望み>が交錯する。
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