第29回冒頭、人生の先輩である川俣銀行支店長・落合(相島一之)からのちょっぴりしゃれたアドバイス。裕一が口を滑らし、鈴木(松尾諭)の結婚相手を怒らせてしまったときに飛び出した。
人間は過ちを繰り返すもの。しかし、失敗から学べることは多い。失敗を次に生かせるかどうかは、自分の心と真正面に向き合い、過ちを認められるかどうかにかかっている。「自分の心から逃げたら一生後悔するぞ」、落合支店長は周囲に流されがちな裕一にそんなメッセージも伝えたかったのかもしれない。
第29回、教会で鉄男が裕一に語りかけたのが、この言葉。
裕一の幼なじみ・鉄男(中村蒼)は、貧しい家庭の事情に振り回され困難な思春期を送った。
支えは、小学生時代の裕一が口にした「人よりほんの少し努力するのがつらくなくて、ほんの少し簡単なこと。それが得意なことだって藤堂先生言ってた。しがみつけば必ず道は開くって。大将、詩人になれるよ!」の言葉。
だからこそ、せっかくのレコード会社との契約話に背を向けて最後のチャンスをドブに捨てようとする裕一が歯がゆくて仕方がないし、叱咤せずにはいられない。これは、裕一と鉄男の10数年越しのエール交換だ。
いずれ鉄男は、“福島三羽がらす”として、裕一にぶつけた言葉を実現させる。まさに、生涯を通して“筋を通した男”なのだ。
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