外山文治監督、村上虹郎は「今の若者の葛藤を背負っていただくには一番適した俳優」

2020/08/20 05:30 配信

映画

映画「ソワレ」日本外国特派員協会記者会見に登場した外山文治監督、村上虹郎、芋生悠、豊原功補(写真左から)

8月28日(金)に全国公開される映画「ソワレ」の日本外国特派員協会記者会見が19日に都内で行われ、W主演の村上虹郎(若松翔太役)と芋生悠(山下タカラ役)、監督を務めた外山文治、プロデューサーの豊原功補が登壇した。

本作は、豊原、小泉今日子、外山監督らが立ち上げた映画制作会社「新世界合同会社」の第1回プロデュース作品で、和歌山を舞台に若い男女の切ない逃避行が描かれている。

村上、芋生、外山監督が英語を交えてあいさつをした後、プロデューサーの豊原が「この映画は2018年に外山監督から『映画を撮るなら和歌山で一緒にどうですか』という誘いを受けて、われわれは新世界合同会社という会社を設立して、このプロダクションが始動しました」と、この映画を作るきっかけについて触れ、「制作に当たっては、映画の制作の独自性と自由度をなくすべきではないということを一番に心掛けてきました。それはわれわれの独自プロダクションとしての初のトライだからということだけではなく、映画、文化にとって一番大切なものだと思うからです」と、プロデューサーとしてのポリシーを語った。

主演のキャスティングに関しての質問には外山監督が、村上について「彼が10代の時に短編映画で一緒に仕事をして、その時に大変面白い表現者だという印象を持ちました。普遍的な感情も当てはまるし、今の若者の葛藤を背負っていただくには一番適した俳優だと思ったんです」と回答。

オーディションで選ばれた芋生については「芋生さんは“かれんではかない部分”と“生命力のある部分”の両方を持つ女優さん。それがこの映画にはどうしても必要で、生活が不遇であることを表すところから、どんどん生命力を取り戻していくという流れを見せたかったので選びました」とそれぞれの起用理由を説明した。

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