ーー現在は、「ルパンの娘」と並行してミュージカル「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」の再演中です。
自粛期間が明けて、生でスタッフやキャストとものづくりをするライブ感や、稽古ができる喜びを実感しています。僕はお客さんと直に会話やエネルギーの交換ができる本番も好きですが、稽古の時間が本当に幸せですし、映像でもリハーサルとドライの時間がものすごく好きです。煮詰めていくときのピリピリした空気に興奮するし、そこに面白さを感じています。リハや本番に向けて、いろんなお芝居を見て、台本を読み解いて、ダンサーとして体を整えて、発声練習をして、歌のレッスンをして…と、準備をどれだけできるのか。自粛期間を経て、すべてのことが楽しいので、求められたものを返せるように、一つ一つのことに真摯にぶつかっていきたいです。
ーー大貫さんが所属する事務所では、「ホリプロタレントスカウトキャラバン」を主催していますが、第44回となる今年は「未来のキング&クイーンを探せ!」を掲げ、「ミュージカル次世代スターオーディション」を開催中ですね。
はい。僕も何度もオーディションに落ちてきましたが、そこで得たものがたくさんあります。何もしないよりも挑戦して失敗したほうが経験になるし、もしも成功したら世界が広がります。自分の人生経験のためにも、エンターテインメント界のためにも、ぜひ勇気を出して応募してほしいです。そして、世の中に必要なエンターテイメントを盛り上げていけたらなと強く思います。
取材・文=須永貴子
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