そして、本作「ストレイ・ドッグ」をいち早く鑑賞した各界のトップクリエイターたちからコメントが到着。映画界からは、映画監督の大九明子、荻上直子、押井守、崔洋一、阪本順治、俳優・映画監督の竹中直人、また文壇からは、作家の逢坂剛、小説家の黒川博行、乃南アサ、柳広司、ミステリ作家の深町秋生、そして作家・映画監督の秦建日子というそうそうたる顔触れが、それぞれの表現で、ニコール・キッドマンの新境地を見せる演技やカリン・クサマ監督のハードボイルドな演出を絶賛している。
美女ニコールのすっぴんの大熱演に、ただただ愕然、唖然、茫然とするのみ!!
カリン・クサマ監督は、とにかくカッコいい女を作りたかったのだろう。死んだように生きるボロ雑巾のようなエリン。
廃車に捨てられたマネキンのようなエリンの、陽に晒された眼球は、どうしたって美しかったけど。
私たちは、誰かに守ってもらう存在ではない。私たちは、ひとりで立ち孤独に戦うことができる。
3人の女たちは、私たちの芯の強さを証明した。ニコール、タチアナ、そしてカリン・クサマ。
女たちはさびしくボロボロで、ただ美しい。
たかぴの美人女優キッドマンが何を物好きな汚れ役…と思ったらいろんな意味で予想を裏切られました。
汚れ役どころか汚れたヒーローですらない
欲に憑(つ)かれて悪にも染まり手を汚すこともためらわない
要するに等身大の人間を演じ切ったキッドマン。
このキャスティングだからこそ結末の意外性に驚きます。
ファンならずとも映画好きにお薦めの一本。
一人称一視点。小説には多いが、映画では珍しい。女刑事を主人公にして、よくぞここまでの徹底したハードボイルドを創出した。
ニコール・キッドマンの腰が据わった“汚れ”に感動。こんなイカれた女刑事、見たことがない。
ニコール・キッドマンがほしい。じぶんの映画にほしい。日本映画にほしい。こんなことできる俳優がいることが、米映画の多様性を支えている。日系クサマ監督とキッドマンが共犯で臨んだ、退廃的で刹那的な傑作ノワール!
スクリーンに映し出されたニコール・キッドマンの【顔】に息を呑む。これがあのニコール・キッドマンか?!
まるで死神だ!
観終えてもなお心に突き刺さってくる映画! いまだかつて観たことのないハードボイルド!
この醜態はどこから。
嘲(あざけ)り、孤独、絶望は、どこから。
どれほど悔やもうとも、人生には取り返しのつかないことがある。その苦々しさの真実を、ニコール・キッドマンのブルーの瞳だけが見つめている。
ニコール・キッドマンの、あの目。苦く、哀しく、痛々しく、それでもまっすぐに現実を見つめ、受け入れ、己れの責任を果たそうとするあの目が、本当に本当に素晴らしい。更に、あの大胆なラストの演出! 最高でした。
「え! 誰!?」美人女優の代名詞キッドマンのやつれ切った容貌にド肝を抜かれ、生乾きのカサブタを無理やり剥がすかのように、過去と抗(あらが)う彼女に殺された。悪徳都市L.Aにふさわしい危険で上質なラブストーリーだ!
ニコール・キッドマンの"野良犬っぷり"が素晴らしい。前半感じた違和感がくるりとひっくり返り、見事につながる意外な展開もあって楽しめました。
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