ここ数年、「おじさんはカワイイものがお好き。」「トクサツガガガ」「海月姫」など、“オタク”を取り上げたドラマが急増しているように見受けられる。なぜこのようにオタクを描いた作品が多く作られ、視聴者に受け入れられているのだろうか。その背景と魅力に迫る。
先日好評のうちに放送終了した「おじさんはカワイイものがお好き。」(2020年、日本テレビ系)。社内で“イケオジ”とされている主人公・小路三貴が、実は自身が“カワイイもの好き”で黄色いパグのキャラクター・パグ太郎を「推して」いることを隠して生活しているという作品で「推しは仕事のモチベーションになる」「好きって複雑だから」など、“オタク心に刺さる”名言の多さでもなにかと話題になっていた。
同作に限らず、ここ数年はなにかを熱烈に愛するオタクを描いた作品が豊作だ。小芝風花演じる“特撮オタ女子”が話題となった「トクサツガガガ」や地下アイドルオタクを描いたサスペンス「だから私は推しました」、BL好きな“腐女子”とゲイの少年の関係性を丁寧に描いた「腐女子、うっかりゲイに告る」(2019年、NHK)、筋金入りの“クラゲオタク”・月海(芳根京子)が、自分には一生縁はないと思っていた恋を知り、新しい自分、新しい生き方を見つけていく「海月姫」(2018年、フジテレビ系)、同一アイドルグループが好きなことから女性同士の友情が芽生えていく「婚外恋愛に似たもの」(2018年、dTV)と枚挙にいとまがない。また、2021年1月放送スタートの「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」(日本テレビ系)も、詳細はまだ明らかになっていないが、菅野美穂演じる母が浜辺美波演じる“オタク”な娘と共に婚活する、という内容のようだ。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)