<麒麟がくる>片岡鶴太郎「悪役がいないと、ヒーローは輝きませんからね」憎たらしい“摂津晴門”が登場!

2020/10/18 16:30 配信

ドラマ

片岡鶴太郎演じる摂津晴門が睨みをきかす!(C)NHK

片岡鶴太郎コメント


「麒麟がくる」は、一視聴者として毎週楽しみに拝見していました。池端俊策先生の作品ですし、毎回ストーリーが面白いので、オファーがあったら良いなと思っていたところ、お声がけをいただきました。プロデューサーの方からは、「今回悪役です」と言われました。物語のステージが変わっていく中で、後半戦の盛り上がりの1パートをご指名いただいた感じがします。

後半戦は、足利義昭を将軍とした新しい幕府があり、幕府というステージに明智光秀が登場しますが、光秀がそこで最初に超えなければならない壁が晴門です。狡猾で裏でいろんなところに手を回している嫌な人物と、光秀はこれまで対峙する経験がなかったと思います。光秀は晴門との出会いによって、官僚的な晴門をどのように攻略していくのか考えていきますし、純粋な志と麒麟を求めている純真な心でそこを打ち破っていく、光秀の核心をつくるきっかけにもなったのではないかと思います。

信長に対しても、田舎から出てきたヤツだと、晴門は初めから毛嫌いしています。晴門はキャリアもあるし、プライドの高さもあり、信長の前では一応頭は下げますけど、腹の中では完全に敵対視しています。信長のことを全く認めていませんね。

光秀をどういじめていくか、どのような策略の中で光秀を動揺させるか、そして視聴者のみなさんにも「嫌なヤツだな」と思っていただけるか。官僚的な頭の良さと、エリートのプライドで、光秀をこれからどんどん追い込んでいきます。やはり悪役がいないと、ヒーローは輝きませんからね。憎たらしいキャラクターを演じたいと思います。晴門の、さげすんだ眼つきや顔つきにも是非注目してご覧ください。