フジテレビ系の4月期連続ドラマに、阿部サダヲ主演「心がポキッとね」(毎週水曜夜10時)が決定。共演は水原希子、藤木直人、山口智子ほか。阿部は「マルモのおきて」('11年4月、フジテレビ系)以来4年ぶりの民放連続ドラマ主演となる。
「心がポキっとね」は、過去の失敗や心の傷のせいで不器用にしか生きられず、究極に面倒くさい存在、いわゆる“病んでるオトナ”4人によるラブコメディー。奇想天外に絡み合う人間関係を軸に、人と人とが心の奥深くでつながる関係を模索する姿を軽やかに明るく、またブラックユーモアを交えて描き出す。
脚本は「最後から二番目の恋」('12年ほか、フジテレビ系)などを手掛けた岡田惠和。大人の恋愛模様を時にコミカルに、時に印象深いせりふで描く“岡田ワールド”に注目が集まりそうだ。演出は、「最後から二番目の恋」の宮本理江子が担当し、信頼関係のあるスタッフがそろうのも期待が高まる。
心を病んで仕事も家庭も失った小島春太役の阿部は、「心を閉ざすのは得意です(笑)」とひとこと。また、「初共演の水原さんはとても開いている印象がある方なので、共演したらどうなるかとても楽しみ。藤木さん、山口さんもがっつりお芝居で絡んだことがないので、今回思いっきりやらせていただけそうなのでうれしいです!」と共演を楽しみにしている様子を語った。
ほれた男性にのめりこみすぎる“ストーカー気質”の葉山みやこを演じる水原は、「ストーカー気質や怒りっぽい所は、自分にはあまりない部分なので、そこをこれからどうやって読み解いて自分の中にキャラクターを落とし込んでいこうか考えています」と役作りを考えている様子。また、「春太とみやこという不安定なキャラクター同士が合わさって、そこからどういう形の愛が芽生えていくのか…すごく楽しみ!」と続ける。
顔も性格も頭脳も完璧だが、“悩むことができない”という悩みを持つ大竹心を演じる藤木は、「精神が健康でいることなんて昔は当たり前だと思っていましたが、いまは意外と難しいんだなと思います。これからどんなストーリーが展開されるのかわくわくしています」とコメントを。
春太の元妻で、いまは心の恋人でもある鴨田静役の山口は、「現状に甘んじない向上心と、さらなる幸福への渇望は女性の本質ですよね。自分への自信のなさに戸惑いながらも、必死に自己実現への道に突進する静のエネルギーに、同じ女性として共感します」と役柄を分析する。
企画編成・若松央樹が「見どころは、なんと言ってもこの4人の軽妙な掛け合い。そして、そこから生まれる人の優しさ、生きる楽しさみたいなものを感じとっていただければ」と語るように、“心を病んだ”4人が巻き起こす物語に期待していよう。
【あらすじ】舞台は東京。アンティーク家具店で家具の修理を担当している小島春太(阿部)は、以前勤めていた大手企業をオーバーワークと周りからのプレッシャーにより心を病んで退社。仕事も家庭も失いホームレス生活をしていたが、アンティーク家具店のオーナー・大竹心(藤木)に拾われ、ひっそりと作業をしながら暮らしている。自分の決めたルールをかたくなに守って、一人の世界に閉じこもる春太。そんな閉ざされた世界にいた春太の前に突然飛び込んできた葉山みやこ(水原)。彼女は、男にほれると周りがまったく見えなくなる“ストーカー気質”の持ち主。以前、恋愛絡みで警察沙汰になり務めていた会社を退社している。そんな時、街で窮地を救ってくれた男にほれ込んでいるが、どこの誰だかは分かっていない。その男は、実は心だったのだ。しかし、心には美しく知的な彼女、鴨田静(山口)の存在が。完璧な女性・静だが、実は春太の元妻で、心には過去を言えないままだった…。
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