WOWOWプライムで2月22日(日)より放送される連続ドラマW「天使のナイフ」の制作発表記者会見が都内で行われ、主演の小出恵介をはじめ、倉科カナ、藤本泉、千葉雄大、ラサール石井、原作者の薬丸岳氏、永山耕三監督、喜多麗子プロデューサーが登壇した。
本ドラマは小出演じる主人公・桧山が4年前に妻・祥子(藤本泉)を13歳の少年グループ3人組(村上虹郎、北村匠海、清水尋也)に殺害され、社会復帰した加害者の更生の姿を調べ始めることから、隠された真実にたどりつくサスペンス。
会見の冒頭、薬丸氏が「書籍化から10年が経過しました。その間に何度も映像化の話はあったんです。ただ、さまざまな事情があって立ち消えていて。今回、ドラマ化されたことは純粋に驚きました」と明かし、喜多プロデューサーが「考えながら楽しめる作品になっています!」と胸を張った。
藤本は、撮影を振り返り「小出さんと赤ちゃんと一緒に撮影する時間が多かったのですが、小出さん、赤ちゃんあやすのが下手なんですよ!『ばぁ』が下手!」と暴露。祥子の友人で保育士のみゆき役を演じた倉科も、「子供を平たく抱くんですよ!」と同調し、小出はタジタジ。
ここから、ドラマさながらに"知られざる過去""隠していた真実"の告白合戦がスタート。
先日、自身のブログで本ドラマでのセーラー服姿を公開し話題になった倉科。中学生時代を演じ「制服を着させられるし、走らされるし、中学生の中に交ぜられるし、体力的にもメンタル的にも監督に追い詰められました」振り返り、藤本も、ハーフパンツの短さに「こんなに短いのかと思った」と永山監督に詰め寄った。
小出も女性陣の勢いに乗っかり「この時代設定ならブルマだと期待していた。それなのにハーフパンツで…悔しかった!」と物申した。
桧山の周辺をうろつくノンフィクションライター・貫井役の石井は薬丸氏から「“少年法”というテーマにおけるキーパーソン」と評され、にんまり。しかし「第1話のラストで貫井が印象的に動く、いいシーンが脚本にはあったんです。すごく驚いたんですが、現場に行ったらそのシーンがなくなっていたことがもっと驚きでした」とぼやき、会場を笑わせた。
また、桧山が店長を務めるカフェで働く青年・福井役を演じた千葉は、「皆さんの役が何かを抱えているのに対し、自分は明るく演じることができ楽しかったです」と振り返り、「撮影が終わった時に、小出さんと写真を撮れてうれしかった」と少年のような笑顔を見せた。
小出は「台本(内容)が重いですし、演じていくほど重たくなっていきましたけど、倫理的というか、道徳に問いかけるものというところから逃れられないなと思って、覚悟して演じました」と本ドラマへ込めた思いを明かした。
会見の最後には、2月20日に31歳の誕生日を迎える小出にサプライズでケーキが登場。藤本から一口分の、倉科から特大の“あ~ん”をもらった小出は、口に生クリームをつけたまま、拳を突き上げた。
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