藩のため夫のために…土木作業!?「花燃ゆ」第22回

2015/05/28 06:00 配信

ドラマ

文の熱意に打たれ萩の女性たちが台場作りに続々と協力する(C)NHK

大河ドラマ「花燃ゆ」(NHK総合ほか)、第22回が5月31日(日)に放送される。

井上真央が吉田松陰の妹・文を演じ、幕末の動乱に飲み込まれる家族の絆や、松陰の志を継いだ若者たちの青春群像劇を描く同作。

5月24日に放送された第21回は、長州藩の攘夷決行が迫る中で、文の夫・久坂玄瑞(東出昌大)に女性の影がちらつくという内容。動揺を見せながらも、全てを飲み込み、久坂を戦いに送り出す文のけなげな姿が描かれた。

5月31日(日)放送では、外国船砲撃を実行した久坂をたたえる祝宴から一転、報復として、アメリカ・フランスの艦隊が下関を攻撃。砲台を壊され、多数の死傷者が出るという大打撃を受けた長州では、攘夷を決行した久坂を批判する声が高まる。文は、傷つく兵士の手当てをしようとするが、久坂から危険だから萩に戻るようにと言われる。

萩に帰った文は、海岸で異国船の攻撃に備えて、土塁を築いていることを知る。しかし、男性は多くが下関に兵士として取られ、作業は遅々として進まない。

文は、自分にできることをしようと、人手不足の作業場を手伝うことに。そんな文に、“女性が着物をたくし上げて土木作業をするなんて…”と非難の声が。

だが、下関で藩や久坂のために何もできず、じくじたる思いを抱えていた文は、それでも折れない。“夫の帰ってくる家を守りたい”という熱意に打たれ、次第に藩士の妻や妹たちが、さらには久坂らの宿敵である藩の重心の妻・美鶴(若村麻由美)まで台場作りに協力するようになる。

そんな中、藩政の中枢では、休暇を取ると言って出家していた高杉晋作(高良健吾)が早くも復帰。外国との兵力差を知る高杉は、藩士だけでなく庶民からも兵を集める“奇兵隊”を結成する。武士以外から兵を集めるアイデアは、松陰(伊勢谷友介)の教えの一つである、全ての人が世のために立ち上がる“草莽崛起(そうもうくっき)”の思想を基にしたもの。

“松下村塾の双璧”高杉が松陰の血を藩政に注ぎ込む中、もう一方の“双璧”久坂は、奇兵隊に加わることもなく京に向かう。栄光から失意のどん底にたたき落された久坂と、久坂を待ち続ける文。耐える日々はまだ続く。

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