8月22日(土)より東京・世田谷パブリックシアターで上演される舞台「虹とマーブル」の囲み取材が行われ、小出恵介、黒島結菜、木村了、小松和重、ともさかりえがインタビューに応じた。黒島は今回が初舞台となる。
「虹とマーブル」は、倉持裕の作・演出によるストレートプレイで、'60年代の戦後から高度成長時代に至る日本を舞台に、社会の底辺から成り上がっていく男・紋次(小出)を中心に、激動の時代を生きた人びとの20年をスピーディーに描いていく人間ドラマ。
小出は「ひと月くらい稽古をしてきたんで、楽しみにしています。昭和の話なんですけど、キラキラしていますね。あらゆる“高嶺の花”に手を出してしまうという…」とあいさつを始めると横から木村が「ザックリしてますねぇ(笑)」と即ツッコミも入るなど仲の良さをうかがわせながら囲み取材がスタート。
倉持から「“極妻”を意識して」と言われたというともさかは紫の着物を着こなし、小出から「迫力すごいですよね」というひと言を受け、「アイラインばっちりですし!」と笑顔。そんなともさかは「演じる役は自分とかけ離れているから面白いんです。タバコを吸うとか、日常やらないしぐさが多く、非現実的。衣装もコスプレ感があって楽しいですね」と役を楽しんでいる様子を語った。
木村は「小出恵介さん演じる紋次っていう役が、時代を全部背負っているというか、激動の時代を力強く進んでいる感じがその時代とかぶるというか。キラキラの中にものすごく力強さを感じる舞台だと思います」と公演をアピール。
今回初舞台の黒島は、「緊張します…でも楽しんでお芝居できたらいいなって思います。緊張より楽しみの方が大きいです。稽古もすごい楽しかったですし、これから本番が始まって、やっとお客さんに見てもらえるっていうワクワク感と言うか。それが楽しみです」と落ち着いたあいさつを。
それを聞いた小出は、「黒島さん『緊張してる』って言ってましたけど、これはうそですね! さっきカーテンコールの練習があってあいさつの練習もしたんですけど、『ここが一番緊張する』って言ってたし。それまでは緊張してないんですよ」と明かし、木村も「たくましい。本当に肝が据わってる」と黒島の堂々とした姿を大絶賛。
そんな黒島は「舞台は初めてで、分からないことだらけ。これからの“ゲネプロ(舞台上で本番と同じように行う通し稽古)”や“場当たり”“上手・下手”とか舞台の基本的なことから教えてもらいました。この皆さんと一緒に初舞台で良かったです!」と初々しいコメントも。これには小出も「100点のコメントですね!」と感心しきり。
さらに黒島は「今回中学生から32歳までを演じます。これも初めてで、衣装やメークで変化を付けていますが難しいなって。でも、女優になっていく役でそのきっかけは割と似ているかも」と、役にハマっている様子もうかがわせた。
小出は演じる役・紋次との共通点を聞かれると「紋次は女性を振り回すんですけど、これは身に覚えが…」といきなりの暴露話!? ともさかや木村も「ええっ!?」と驚き、ざわつく会場に小出は苦笑いしつつも「黒島さんから最後に言われるあるひと言が、まぁ、なんとなくですけど『そんなせりふ、言われたことあったな…』みたいな(笑)」と続け、会場を沸かせる一幕も。
最後に小出が「明日からスタートする『虹とマーブル』は昭和を感じられるダイナミックで楽しい作品になっていますので、ぜひご覧ください」と舞台をPRして囲み取材が終了した。
「虹とマーブル」は明日8月22日(土)から9月6日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターで上演され、その後島根、広島、福岡、仙台、大阪、愛知、静岡で公演を予定している。
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