鈴木浩介「東山(紀之)さんはとってもおちゃめな方」

2015/09/02 06:00 配信

ドラマ

「刑事7人」で刑事・永沢圭太を演じる鈴木浩介

毎週水曜にテレビ朝日系で放送中の東山紀之主演のドラマ「刑事7人」で、東山演じる刑事・天樹悠とバディを組むことが多い警視庁捜査一課12係のメンバーで、刑事の永沢圭太を演じる鈴木浩介にインタビューを敢行! 

これまで多くの作品に出演してきた実力派俳優・鈴木ならではのこだわりや現場の雰囲気、休日の過ごし方まで知られざる素顔に迫る。

――これまで永沢圭太というキャラクターを演じてきていかがですか?

楽しいですね! 一見、天樹さん(東山紀之)に振り回されているようにも見えますが、天樹さんを通して捜査に対する取り組み方を学んでいるような気がします。

――当初、やる気がなく指示がないと動けないというキャラクター設定でしたが、話が進むにつれ熱い部分もある方のように思えますが、徐々に変わっていったのでしょうか?

そういったキャラクター設定はありましたが、台本を読んでみると、そういう部分が全面に出ているとは思わなかったので、猪崎(宣昭)監督に永沢がどういう経緯で12係に異動してきたのかも含めて、バックグラウンドが知りたいというお話をして。それで、猪崎監督が「銀行員から刑事になったけど、銀行員時代に細かい計算をしていて、刑事になってからもあやふやな部分を許せず進言したところ異動になった」っていう設定を書いてくださって。それを参考にしながら、台本を読んで演じています。

――この役に限らず、演じる際はまっさらな状態ですか? それともその役柄の取材をしたり、いろんな方のアドバイスなどを聞いたりした上で演じられていますか?

どんな役でもまっさらな状態でいきます。どういうキャラクターかは、台本に描かれているので。自分が意識してこういうキャラクターにしたいとか、しようってことはないですね。

むしろ共演者の方たちと芝居をしながら、作っていく感じです。あとは、空気感を大切にしています。

――終盤へと近づいていますが、これまでの放送を見た周りの方の反響はいかがですか?

あまりないんですけど、母から「面白かったよ」って言われました。母からそういった連絡がくることはほとんどないので、珍しかったです。

――主演の東山さんにはどんな印象をお持ちですか?

僕は東山さんとお会いするのが初めてだったので、どういう方なのかなって期待と不安があったのですが、演技をしやすい空気を作ってくださって、しかもとってもおちゃめな方なんです。黙っていてもすごいものがにじみ出ているというか、いろんな意味で背中を見て勉強させていただいて、貴重な経験をさせていただいていると思っています。

――東山さんがおちゃめということですが、現場は全体的にどんな雰囲気ですか?

どこどこのお店がおいしいとか、いつも和気あいあいと話しています。ただ皆さんお忙しい方なので、集まって飲みに行くっていうタイミングがないので、〇〇行ったら何から食べる?とか、話したりしています(笑)大人の現場というか、黙っていても分かっているというか、早い段階でそういう空気感は出来上がっていました。

――これまで同じクールで2つのドラマにご出演されたことがあると思いますが、役から抜けられないとか、プライベートと混合してしまうってことはありませんか?

全くないですね。役が入ってしまうことがないので。

――鈴木さんが芝居をし続けていく原動力はなんですか?

僕は趣味がなくて、子供のころから運動とかいろいろやってきたんですけど、ここまで長く続けてこられたのは芝居だけなんです。だから、原動力というよりも一番好きなことが仕事になったということですかね。

――その芝居のために、本を読んだり舞台を見たり何かされていることはありますか?

役者にとって想像するってことが一番大切で一番要求されていることだと思うのですが、そのために特別に本を読むとか、これを経験しようってことはしていないです。

僕は仕事以外では、好きな本を読んで、好きなご飯を食べて、好きな時間にジョギングをして、それを仕事につなげて考えたことはないです。ただ、楽しいことや好きなことをしていたら、そこで出会った人やエピソードが何らかの形で自然に芝居につながっていくのかなとは思います。

――ジョギングをされているということですが、これから秋に向けて他にやりたいことはありますか?

うーん、ジョギングだけは季節関係なくずっとしているんですけど、他は特にないですね。ジョギングしていると、季節によって同じ道でも風景が変わってきて、肌で季節の変化を感じられるんですよ。それにこの間なんて、ジョギングしていたら偶然、吉田(鋼太郎)さんが車で通り掛かって。互いビックリしました(笑)。

――これまで舞台やドラマなどで、さまざまな役を演じてこられたと思いますが、今後はどういった役に挑戦したいですか?

本物の舞台役者になることが一番の夢なので、こういう役をやりたいっていうことはないです。いただいた役はどんな役でもありがたくやらせていただきますし。でもそれが見ている方に楽しんでいただけて、印象に残る役だったら幸せですね。

――最後に最終回に向けての見どころをお聞かせください。

個性豊かな人たちが集まった12係が天樹さんの過去を知ることによって、団結して初めて12係からでる“グルーヴ感”。そこに注目していただきたいと思います!

■いよいよ今夜9月2日(水)放送の8話では、2週間後の出所に向け刑務所の外で研修を受けていた受刑者のあゆみ(内田慈)が刑務官の隙を見て脱走。その後、駅の踏切付近で遺体となって発見される。遺留品の中の切符を見た天樹(東山紀之)は、あゆみの行き先が気になる。すると、あゆみが獄中出産していたことから、天樹は子供に会いに行ったのではないかと考える。

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