9月27日(日)に、連続ドラマから約1年半ぶりに復活する天海祐希主演ドラマスペシャル「緊急取調室」(テレビ朝日系)で、“キントリ”のメンバーを演じる小日向文世、大杉漣、でんでんに話を聞いた。パート1では、1年半ぶりに復活する今の心境やお互いの印象を聞いた。
――昨年1月クールの連続ドラマから1年半ぶりに復活しますが、まずはご感想をお願いします。
でんでん:復活するのは、むしろ遅いくらいだよね。こっちはもっと早いタイミングで復活すると思っていたから。
小日向:僕もあれで終わりじゃなくて、きっと何か続編があるんだろうなと思っていたんですよ。そしたらスペシャルがあると聞いて、これで数字が良ければまた次も…期待しちゃうよね。今は“おっさんブーム”じゃないですか。そんな中に大杉さん、でんでんさんというメンバーでまたできるのはうれしいよ。
でんでん:おっさんって言っても、みんな還暦が過ぎちゃったおっさんだけどね。
大杉:そうそう、3人の年齢を合わせると190歳くらいになるでしょ。
でんでん:俺はことし65歳になった。
小日向:すごいよねえ。実は僕とでんでんさんは同じ誕生日ですから。1月23日ね。
大杉:へ~! そうなんだ。
でんでん:そうだよ。ちょうど俺の一回り上にジャイアント馬場さんがいて、馬場さんも同じ誕生日なんだよ。
大杉:馬場さんってそんなに上?(笑)。ともあれ、みんないい年なのに元気ですよね。
でんでん:元気元気! このドラマではよく走るし。
大杉:確かによく走らされるよね。あと、みんな仲が良くてドラマが終わってからもキャスト同士で集まって“寄合”をしているんです。
小日向:そう、天海さんが中心になってやっているよね。
大杉:田中哲司さんが幹事をやって段取りを決めてくれて。スケジュールが空いていたらみんな来ますよ。
でんでん:集まったら、この年だからみんなでこぶ茶を飲んでいるんです(笑)。
大杉:うそつけ! こぶ茶という名のお酒ですよ。
一同:(爆笑)
大杉:面白いですよ。みんな楽しくてなかなか帰らない。特に何か大きなテーマで話しているわけじゃないんですけど。
でんでん:確かに、ウォシュレットの話とかしているからね。
――え? あのウォシュレットですか!?
小日向:そう、ウォシュレットは体にいいとか効果的な使い方とか、しょうもない話(笑)。
大杉:小日向さんや田中さんはウォシュレットのスペシャリストですからね。
小日向:はっはっは。何ですかそれ?
でんでん:そうか、肌の艶がいいのはそのためか。
大杉:くだらない話に見えて、そういう人生の大切なことを教え合っているんですよ。
でんでん:ウォシュレットの話だけで1時間半くらいしていますから。
小日向:そうそう。天海ちゃんがその場にいてもずっとこういう話をしていますよね、女性という意識をしていないわけじゃないけど、天海ちゃんが普段から女性っぽく振る舞わないから。天海ちゃん以外は全員男でしょう? だから自然とそういう話になるよね。下ネタは言わないけど、ウォシュレットがどうとかそういう下世話な話に。
大杉:でも、天海さんも言っていたよ。「一番おじさんっぽいのは私だなあ」って。
小日向:そうなの?(笑) でも、その通りかもしれ…。
でんでん:(食い気味に)男女逆転なんだよ。あの人はおばさんじゃなくておじさん!
大杉:こうやって人の話の途中でもでんでんさんは勝手に話し始めちゃうから。人の話を全然聞かないんだよね(笑)。
でんでん:人の話を聞いていないから、途中から文脈が分からなくなってきちゃう。
小日向:それに耳も遠くなってきて。でも、でんでんさんはすごいよ。卓球の試合にいつも出ているみたいじゃない?
でんでん:試合じゃない。練習だよ。
大杉:でも、来年は出るんでしょ? 卓球の選手権に。
でんでん:まあ。東京の卓球選手権に出るよ。
小日向:大杉さんはサッカーチームを持っていますから。
大杉:まあ、草サッカーですけど。気持ちはJリーガー(笑)。
小日向:みんな何かしら持っているんですよ。
大杉:だから何の話というか、とりとめのない話をしていても楽しいんですよね。
でんでん:話をしていて気付いたら5時間くらいたっていることもあるよね。
小日向:今回のスペシャルが終わった後もまた集まろうね、って話も既に出ているからね。
大杉:焼き肉とか、中華屋さんに行く予定です。
小日向:だいたい天海ちゃんが声を掛けるんですよ。「そろそろ行こうよ」って。でも、みんな忙しいから、なかなか全員きれいに集まれることはないよね。
――お互いの印象は、連ドラのクランクイン当時と今とでは変わりましたか?
小日向:全く変わっていないなあ。
大杉:以前から知っていたし、その後もボチボチ会っているからそんなには変わらないよね。ただ、みんなおしゃべりが大好きだってことはあらためて分かりました。前室で井戸端会議をずっとしているから。
小日向:前室でしゃべっていて、「本番でーす!」ってスタッフに声を掛けられてもなかなかみんな行かない。
大杉:それどころか、みんなそれぞれの個室があるのに、戻らないでずっとしゃべっていますから。前室に全員いることが多いよね。
でんでん:このドラマで、おしゃべりランキングを付けるとどうなるかな?
(でんでんと大杉が小日向を凝視)
小日向:いやあ、僕じゃないでしょう。それは漣さんに決まっている!
大杉:いやいや、それはないよ~。
小日向:でも、漣さんは一番ネタが多いでしょう。
でんでん:まあ、漣さんが一番多いけど、いないときはコヒ(小日向)さんだよね。
小日向:いやいや、僕は聞き上手だから!(笑) 人の話を膨らませるのが得意なだけですよ。
大杉:それは分かる。コヒさんは耳年増だよね。いつの間にかいろんな話を知っている。
でんでん:だってコヒさんがいないときは、前室が静かだからね。
小日向:それは言い過ぎでしょう! でも、確かにみんなよくしゃべるよね。天海ちゃんもただでさえせりふが多いのによくしゃべる。
大杉:そう、天海さんもいろんな話を持っているよ~。みんなそれぞれ、経験に基づいたネタを持っているから聞いていても楽しいよ。
【小日向文世×大杉漣×でんでん“緊急座談室”パート2へ続く。同記事は9月22日(火)朝9時公開】
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