小日向文世×大杉漣×でんでん“緊急座談室”パート3

2015/09/23 09:00 配信

ドラマ

ドラマスペシャル「緊急取調室」に出演するでんでん、小日向文世、大杉漣(写真左から)

9月27日(日)に、連続ドラマから約1年半ぶりに復活する天海祐希主演ドラマスペシャル「緊急取調室」(テレビ朝日系)で、“キントリ”のメンバーを演じる小日向文世大杉漣でんでんに話を聞いた。

ラストとなるパート3では、秋といえば?という季節にまつわる質問やドラマの見どころを語ってもらった。

小日向文世×大杉漣×でんでん“緊急座談室”パート2より続く】

――少しドラマから離れますが、そろそろ秋になります。お三方は秋といえば何でしょうか?

大杉:これはまたずいぶん離れたな~。全然キントリと関係ないやろ(笑)。

でんでん:まあいいじゃない。でも、言われてみると秋といえば何だろうね、意外とピンとこないけど。

大杉:最近思うんだけど、日本って“春夏秋冬”がはっきりしないよね。かすかな秋を感じづらくなっているから、ことしは秋を感じられるといいですね。

でんでん:まあ、でも地方に行けば今でも春夏秋冬がはっきりしているけど。

小日向:そうですか?

でんでん:夏が終わって稲穂がたれて…。それと東京にいると残暑と冬に挟まれて、秋も短く感じちゃうんだよ。それもあって秋を感じることは少ないのかもしれないね。

大杉:確かに東京はそうだよね。

小日向:でも、夏が終わると結構空気が澄んでくるでしょう。東京では普段あまり見られない星も見られるし、月明かりも秋の方がきれいですよ。

大杉:コヒ(小日向)さんは北海道出身だけど、あっちは秋になるともう寒いんじゃない?

小日向:北海道は寒い! むしろ夏でも寒いから。夏の海水浴シーズンは1週間しかないんですよ。8月後半には寒くてもうTシャツじゃ無理。9月になったら何枚も着こんじゃうし、10月には初雪が降る。

大杉:地方によって違いますね。僕の地元は徳島なので、割と冬でも暖かい地域ですから。そう考えると、いい季節だなあと感じるのは、暑いだの寒いだのと何も気にしないで過ごせる時かも。逆にそれが秋を感じるということなのかもしれないね。

小日向:都会にいると虫がいることすらも何も感じないもんね。鈴虫の鳴き声すら分からなくなっちゃうから。

でんでん:セミでも種類によって季節が変わるからね。

大杉:セミは風情があっていいよね。季節を感じる虫ですよ。

小日向:まとめると秋は物悲しい感じがいいんじゃないでしょうか?

――深いですね。では、最後に今回のスペシャルの見どころや注目シーンを教えてください。

大杉:今回の見どころは、やはりゲストの松下由樹さんと斉藤由貴さんじゃないでしょうか?

小日向:そうだね。それを最終的には天海さんが落としますが、そこがたまらなくいいシーンですよ。僕らもサポートする形で参加していますので、ぜひ見ていただきたい。

でんでん:サポートといっても、俺なんかはお手伝いでたまに背中が映るぐらいですけどね。

大杉:後ろ姿といえば、でんでんさんは連ドラの時より髪の毛が増えていますよね?

でんでん:そうかあ~?

小日向:よくよく考えると、天海さんと松下×斉藤さんの対峙(たいじ)ってすごいよね! あの2人が被疑者になって、それを落とすのが天海さんというのは豪華だなあ。

大杉:確かにすごいよね。単発で、1回限りで終わってしまうのはもったいないくらい豪華ですよ!

小日向:それに、みんな名前に“ゆ”と“き”が付くんですよ。天海祐希(ゆうき)、松下由樹斉藤由貴…、天海さんが演じるのは真壁有希子。みんなゆきです。

大杉:僕らは間近で彼女たちの火花散る対峙シーンが見られるんです。それはもうすごい迫力ですよ。緊張感のある長いシーンをたっぷりとやっているので。あと、このドラマではすごく短いシーンを撮るために、長野の松本まで連れて行かれました。最初「なぜ松本まで?」と疑問に思ったんですけど、行ってみたら納得でした。説得力のある“画ヂカラ”がそこにはあったんです。

小日向:確かに力がありますよね。地方刑務所のシーンでしたが、あれは良いロケーションだった。松下さんが刑務所に入っているという内容だから、説得力の意味でもあれは必要だったよね。すごく良かったです。

大杉:コヒさんと2人で歩いたり、走ったりするのですが、ロケーションもそのシーンの良さを後押ししていました。その素晴らしさは声を大にして言いたいし、行ったかいがあったなと思いました。

でんでん:松本とか遠いところにも行っていますが、家から歩いて15分くらいのウオーキングコースもロケ地になっているんですよ(笑)。いや~、撮影がつらいつらい!(笑)。

小日向:近所なら全然つらくないでしょ! それに見どころを聞いてくれているんですよ今は。何を言っているんですか(笑)。

大杉:そうだよ。あなたの自宅から15分にロケ地があるとか誰も聞いてないよ。

でんでん:そうか。見どころを聞いているんだよね! ごめんごめん。

小日向:今おじさんブームが来ているみたいだけど、俺ら3人がその先駆けみたいになっているでしょう? 3人がそろっているのも見どころなんじゃないかな。いずれこの3人でスピンオフとかも実現できたらいいなあ。

でんでん:「3匹のおじさんたち」みたいな?

大杉:それだと他局で似たようなのがあるから(笑)。

小日向:この3人の組み合わせだから面白いのもあるよね。

大杉:お互いに誰の話も聞いていないっていう(笑)。誰も話を聞かない刑事とか面白いね。

でんでん:今だって大杉さんがしゃべっていても、俺なんか全然違うことを考えているから。

小日向:いや、聞きましょうよ(笑)。本当に3人でのスピンオフができればいいなあ。温泉地巡りの刑事とかもいいじゃない?

大杉:そんなの駄目だよ! 誰が俺らの裸を見たがるんだよ(笑)。毎回入浴シーンを入れるつもりでしょう?

でんでん:需要ないかなあ。逆におばさん層の視聴率がやたら高くなったりして。

大杉:「入浴デカ」ってか?

小日向:入浴デカ!(笑) 漢字より、カタカナがいいんじゃない?「ニューヨク刑事!」ニューヨークっぽく。

大杉:それちょっと格好いいかも!

でんでん:うん、面白いね。「秋のニューヨク刑事!」(笑)にご期待ください。

大杉:むしろ刑事じゃなくてもいいのでは?

でんでん:じゃあ、「混浴おじさん」とかどう?

小日向:何ですかそれ!(笑) もはや道楽でしょ!

大杉:記者さんも困っちゃうよね。とにかく、天海さんとWゆき(松下×斉藤)の対峙シーンにご期待ください。

一同:よろしくお願いします!