“キントリ”天海祐希「Wゆきのお芝居は圧巻!」

2015/09/24 06:00 配信

ドラマ

ドラマスペシャル「緊急取調室」で主人公・真壁有希子を演じる天海祐希(C)テレビ朝日

9月27日(日)にスペシャルドラマで復活する「緊急取調室」(テレビ朝日系)で、主人公・真壁有希子を演じる天海祐希にインタビュー。

大好評を博した連続ドラマから1年半の時が流れ、再始動したチーム“キントリ”。連ドラの時から現場では談笑する声が絶えなかったようだが、前編では復活した率直な感想や現場でのエピソードなどを聞いた。

――約1年半ぶりの復活になりますが、今の心境を教えてください。

「帰ってきたなあ」と思いました。連続ドラマが終わってからも、ちょくちょくみんなでご飯を食べに行っていたこともあり、1年半ぶりというブランクは感じませんでした。現場でスタッフの皆さんと一緒に会うのは久々でしたが、チームワークもバッチリで、楽しかったです。

――連ドラではなく、スペシャルドラマでの復活なりましたね。聞いた時はどう思いましたか?

どんな作品でも続きがあると言われるとうれしいものですが、今回も続編が決まってうれしかったですし、光栄なことだなあと思いました。毎回共演者のみんなとご飯を食べる時に、「また続くといいね!」って話はしていたんですよ。「天海ちゃんのところに続編の連絡きた?」って言われたこともありました。「あったとしても言えないよ!」って思いながら「まだないねえ…」って話をして過ごしてきました(笑)。

――今回のゲストは松下由樹さん、斉藤由貴さんという“Wゆき”のお2人でしたが、共演はいかがでしたか?

素晴らしかったですよ! 私は目の前の特等席で二人のお芝居を見せていただいたのですが、「はー!!」って(笑)。いろいろとお2人のお芝居の感じは言いたいんですけど、言ってしまうと先入観を持って見られると思うので、あえて言いません。

変な意味ではなく、お芝居をしているときは有希子を通した視点になるんですけど、もう一つ離れたところに天海の視点があって、すごく興味深いやり取りをさせてもらいました。軽々しく感想を言うのがはばかられるほど“Wゆき”のお芝居は圧巻でしたし、お2人のお芝居を堪能させていただきました。

――以前「この作品は即興芝居に近いスリルが味わえる」とおっしゃっていましたが、天海さんご自身は心理戦もお好きですか?

好きですね〜。人の深層心理が解き明かされていくのがたまらないです。個人的に「クリミナル・マインド FBI行動分析課」が大好きなんですよ。どのシリーズも面白いし、「お~!」と唸ってしまいます。あのドラマに関しては自分が“演じる側の人間”ということを全く忘れて楽しめるのですごく好きです。

――ちなみに、他人のうそを見抜くのは得意ですか?

うそだという確証があるわけじゃないですけど、割と話していて「それ、うそだよね!」って内心思ってしまうことはあるかな。「それ本当なの?」って思いながら人の話を聞いてしまうことが多いので、疑い深い性格なのかもしれません。でも、自分に関わることでなければだまされてもいいんじゃないかなと思います(笑)。「ふ~ん、そうなんだ~」って感心するくらいのうそであれば。でも、後になってイヤな思いをするようなうそはイヤですけど(笑)。

――先日、小日向さんと大杉さん、でんでんさんにもお話をお伺いしましたが、天海さんの号令で“寄合”をされているそうですね。

あら、おじさまトリオに聞いちゃいましたか(笑)。そうなんですよ、ちょくちょく寄合をさせていただいています。「そろそろクリスマスですけど、ご予定いかがですか?」とか「そろそろ年末ですけどいかがですか?」などと、何かと理由を付けては食事会を開いています。

――皆さん本当におしゃべりがお好きなようですが、中でも一番おしゃべりなのは誰ですか?

そう! このドラマはみんなすごくおしゃべりですよね~。撮影の合間もいつも楽しんでます。誰が一番かと聞かれると、みんなよくしゃべるから、同率首位かなあと思います(笑)。でも、心を許してくださっているからこそ、おしゃべりが続くと思うので、いいことですよね。私は大杉漣さんとお話することが多かったですね。2人で行動するシーンも多いこともあって、そういうときにお話をさせていただきました。

――そんな皆さんから天海さんへの印象も聞いちゃました(笑)。

いやいやいや、やめてくださいよ~!(笑) 何か、想像がつく!! 嫌だな~もう(笑)。

――そうですね…。え、ええ…と。天海さんは…「男らしい!」だそうです。

ほら~! そうでしょ! やっぱりそうですか。コヒ(小日向)さんは私のことを「武士」って言っていますから。「天海ちゃんは武士なんだよね~」ってうれしそうに言ってくださるんですよ。困った人たちですよね。

――あ、でも「すごく長いせりふを雑談の後に言えるのはすごい!」ということもおっしゃっていましたよ。

いやいや、あの方たちはですね、ご自分たちのせりふが短いときは、いつもすごく解放された顔をしているんです。私に「頑張って!」みたいな顔を向けてきますからね。良くいえば見守っている、ということなんですけど、休憩中もすごくしゃべり掛けてくる(笑)。

私もおしゃべりしちゃうんですけど、テっちゃん(田中哲司)とか、私以外に長いせりふをしゃべる人に対しては休憩中ちゃんと黙っていますからね。私が長いせりふをしゃべることを知っていて、コヒさんはずっとしゃべってきますから。

でんでんさんが「俺さ~こないださ~」ってしゃべり始めるから「それは今聞いた方がいい話ですか?」って一応確認するんですよ。「オチはあるんですか?」って聞くと「オチはないよ」って平気で言う。だから「じゃあ、今集中するからすいませんけど、ちょっと黙っててください!」って先輩に向かって注意してしまいます(笑)。

そんな私の暴言すらも許してくださる温かい空気がこの現場にはありました。皆さん器の大きな方々です。お一人でもご一緒させていただけるのは大きなことなのに、それが3人もそろって出てくださってますから。スケジュールを押さえるのも大変な方ばかりでしょう?モツナベ(鈴木浩介速水もこみち)もそうですけど。

【“キントリ”天海祐希「また一つ成長できました」へ続く。同記事は9月25日(金)朝6時公開予定】