比嘉愛未「私、声フェチなんですよ(笑)」

2015/10/22 06:00 配信

ドラマ

「サムライせんせい」で村役場の職員・佐伯晴香を演じる比嘉愛未

10月23日(金)にスタートする関ジャニ∞・錦戸亮主演ドラマ「サムライせんせい」(テレビ朝日系)で、半平太(錦戸)に振り回されながらも次第に共鳴していく、村役場の職員・佐伯晴香を演じる比嘉愛未にインタビューを敢行。前編・後編2回に分けて掲載する。

前編では、クランクインした感想や、自身の役どころについて、現場でのエピソードなどを聞いた。

――まずはクランクインされた感想を教えてください。

クランクインは千葉の鴨川ということもあって、遠かったのですが、その分 “地方感”が味わえて良かったです。でも、いきなり半平太と言い合いをするハードなシーンだったので、終わった後はグッタリしてしまいました(笑)。

スタジオ撮影の初日も半平太と出会って叫ぶというシーンからテンポよく撮りましたが、やはり体力が要りますね(笑)。

現代にお侍さんがいるというのも異様なことですが、本人(半平太)は至って普通にしているので、全く彼が動じない中で、周りの人間があたふたするというお芝居でしたから。

今回私が演じる晴香は、初めて台本を読ませてもらったとき、一番客観的に視聴者の感情が代弁できる役なのだろうなと思いました。

急に変な人が現れて、「この人何なの?」というところから、徐々に影響されていく…という。自分発信というより、半平太と対面して受けるパワーだったり、リアクションだったり、どううまく切り返すかを表現したいと思っています。

――確かに台本を読ませていただき、彼女はストレートに何でも言う人だなという印象を受けました。

そうですね。初めて台本を読んだとき「すごく面白い!」と思って、一気に読んじゃったんです。だってズルいじゃないですか!(笑)

あの格好で現代にいるなんて。錦戸さんがそこにいるだけで面白いんですよ。

撮影以外でも、セット裏でギターを弾いているだけで「ギター侍だ!」って思っちゃいますし、ズルいなあ…。狙い過ぎず、ほんわかした世界観があってついクスッと笑ってしまいます。

いざ演じてみると、想像以上に私の役がアグレッシブになっていて、それは予想外でした。もうちょっと引いて見ている子だと思っていたというか、やっぱり本とか活字で見るのとは違い、お芝居は“生もの”なので。

自分でもビックリするくらいのパワーが出ていて、いい意味で毎日の疲労感がすごいです。昨日も叫び過ぎて喉が痛いくらいでしたから(笑)。でも、コメディーなので強弱をしっかり付けないといけないのかなと思いながら、いろいろと遊ばせてもらっていますね。

――原作は読まれましたか?

はい。読みました。でも、原作はまだ2巻が出たばかりで、ベースはあるのですが、私のキャラクターは原作に登場しないんです。ですから参考にするというより、半平太がどういう人なのかなという目線で読みました。

原作は原作、ドラマ版はドラマ版の世界として私は作っていきたいと思ったので、もちろん原作ファンの人の期待も裏切らないようにしたいなとは思うのですが、もっと自由に演じていけたらいいなと考えています。

――晴香はいい意味で視聴者目線のキャラですよね。

そうですね。割と今回登場する他のキャラクターは、動じないタイプが多いんですよ。おじいちゃん(森本レオ)もそうですし。“動”か“静”で言えば“静”の方々。寅之助(藤井流星)は寅之助で自分の世界観があって。

その中で一人波打っているのが晴香なのかなと自分では分析しています。そこをうまく表現できたらいいですね。この子は一生懸命生きているんだな、かわいいなって思ってもらえたらうれしいです(笑)。

――そんな皆さんがいる佐伯家のシーンはどうですか?

本読みのときからそうですが、とてもバランスのいい3人だと思います。みんなすごくマイペースなんですよ。レオさんはレオさん、流星くんは流星くんで、その役の世界で皆さんが生きているので、自然と家族感ができあがっています。

何といってもレオさんと共演できるのはうれしいです。突然変なことを言いますが、私、声フェチなんですよ(笑)。レオさんは、それはもう素晴らしい声なので、ナレーションもたくさんやってらっしゃいますし、勉強になるところがたくさんあります。

どんなせりふをしゃべるのかは事前に分かっているんですけど、ここでこの言葉を際立たせるのか…とか、ここで間を取るのか…など、レオさん独自の引き寄せる世界観があって、聞いているだけでモワ~ンと引き込まれるんですよ(笑)。とても毎日が楽しいですね。

――では、もし目の前に戦国武将が現れたらご自身ならどうしますか?

私だったら、面白がります(笑)。面白がっていろいろ聞くとか、いじっちゃうと思います。

基本的に何事も疑わないタイプなんですよ。何にしても“絶対”はないと思うので、疑うより信じて面白がるような気がします。そうしたら私もそちらの世界に行きたいと思ってしまうかもしれません。

もちろん最初はビックリすると思うんですけど、その辺りは晴香と違う反応になるでしょうね。晴香はちゃんとした一般論に基づいた考えを持っているキャラクターだと思うので。私はどちらかといえば冒険したいタイプですから(笑)。だからこそこの仕事を選んだと思いますし、今回は演じるキャラと違うからこそ、違う部分をあえて楽しみつつ演じたいなと思っています。

比嘉愛未「錦戸さんの安定のマゲ姿は必見です」 へ続く。同記事は10月23日(金)朝6時に掲載予定】