「赤めだか」二宮和也らが故・立川談志師匠に撮了報告

2015/11/21 06:00 配信

ドラマ

12月28日(月)にTBS系で放送される「TBS年末スペシャルドラマ『赤めだか』」主演の二宮和也と立川談春が故・立川談志に撮了報告へ(C)TBS

12月28日(月)にTBS系で放送される「TBS年末スペシャルドラマ『赤めだか』」で主演を務めている二宮和也が、立川談春と共に故・立川談志師匠が眠る都内の寺を訪れ、ドラマの撮影終了報告をした。

本作は、立川談春原作「赤めだか」を映像化した作品。今、チケットの入手が最も困難といわれる落語家・談春は少年時代のある日、立川談志の落語を見たことをきっかけに落語家になることを決意。

17歳の談春が、談志に弟子入りし、新聞配達をしながら生計を立て、弟子仲間たちと苦楽を共にしながら成長していく様子。そして誰よりも落語を愛し、落語に挑み続けた男・談志の型破りな生き方を描いていく。

報告を終えた二宮は「本来は撮影に入る前に談志師匠にごあいさつに来たかったのですが、来ることができなかったのでそのおわびと、無事撮影も終われたのでどこかで見てほしいとお願いしました」と語った。

談春は「(談志師匠が)ドラマを見ている姿が浮かびました。家族がドラマを見ている後ろで、『面白くねえなッ』とか言いながら、『これ談春? 談春か? へぇ~』なんて言いつつも、きっと喜んでくれていると思います」と師匠をしのんだ。

また、「赤めだか」の世界を彩る新たなキャストも発表された。

おかみの娘に清野菜名、すし店の大将にさだまさし、魚問屋の店主に柳家喬太郎が決定。さらに、春風亭昇太、春風亭小朝、中村勘九郎、三遊亭円楽が“本人役”で登場する。

ほか、スペシャルゲストとして楽魚河岸のおかみを坂井真紀、志らくの祖母を正司歌江、談春の父を寺島進、談春の母を岸本加世子、高田文夫をラサール石井、林修一をリリー・フランキー、そして、立川志の輔役を香川照之が演じる。

すでに、主演の立川談春役には二宮、そして不世出の天才・談志役にビートたけし、談春の弟弟子に当たる立川志らく役に濱田岳、兄弟子、立川関西役に宮川大輔、立川談かん役に柄本時生、立川ダンボール役に新井浩文、立川談々役に北村有起哉などが決定。

番組のナビゲーター役として笑福亭鶴瓶、物語のナレーションに薬師丸ひろ子も決定している。今回のキャスト解禁をもって、スペシャルゲストを含むオールキャストが明らかになった。

そんな個性豊かなキャストともに談春の成長と談志の破天荒な生きざまを描いた本作を無事撮り終えた二宮と、原作者である談春のコメントを紹介。

二宮和也コメント

談春さんは実際目の前にいらっしゃる方で、これからまだ歴史を作っていく方なので、実際演じるのは難しかったです。後でご本人に見られちゃいますし(笑)。本当にまだ世の中が分っていない、尖がっていたころの少年時代から演じさせていただきました。今の談春さんはとても謙虚な方ですが、川の石が丸くなっていくように、ドラマに描かれているような時代を過ごして来たから…という部分を見ていただきたいと思います。

本当にスゴイ人たちが1シーンでも1カットでも、「出番の長さじゃないよ」という心意気でたくさん集まってくださり、みんなでワイワイ言いながら作り上げた作品なので、その辺りも楽しんでいただければと思います。

立川談春コメント

撮影ではニ宮さんの落語が素晴らしくてビックリしました。歌って踊れて、話の間も分かる人ですが、正直、落語はできないと思っていたんです。ところが一度もレクチャーしていないのにちゃんとできていた。これはプロの落語家がみたらすぐそのすごさが分かると思います。

ドラマでは自分の師匠を自分で決められる、ちょっと珍しい世界をなりわいとして歩んだ落語家と、「落語家になりたい」という、若者ならではの情熱をぶつけられた大人たちがどうやってそれに立ち向かうか?という部分が見事に描かれていると思います。決して甘酸っぱい思い出ではないですが、ぜひご覧になってください。