「民王」完全オリジナル脚本で復活!貝原の過去も描く

2016/03/09 05:00 配信

ドラマ

4月15日(金)に放送される「民王スペシャル~新たなる陰謀~」に出演する大倉孝二、遠藤憲一、菅田将暉、門脇麦(写真左から)(C)テレビ朝日

昨年7月クールに放送され、弊社「第86回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」など賞レースを総なめにした遠藤憲一菅田将暉のW主演ドラマ「民王」(テレビ朝日系)が、その後を描くSPと“連ドラ前夜”のスピンオフで復活し、4月15日(金)、22日(金)に2週連続放送されることが分かった。

テレビ朝日初となる池井戸潤原作のドラマ化となった本作は、斬新な内容もさることながら、遠藤と菅田の卓越した“入れ替わり演技”、高橋一生金田明夫ら脇を固める俳優陣の秀逸な会話劇などで人気沸騰。数々の賞を受賞し、放送終了後も続編を望む声が後を絶たなかった。

そんな「民王」が、連続ドラマの“その後”を描いた「スペシャル」そして連ドラの“その前”を描いた「スピンオフ」となって復活する。

もちろん遠藤演じる内閣総理大臣・武藤泰山、菅田演じる息子の武藤翔をはじめ、メーンキャストはそのままに、新たな登場人物として大倉孝二門脇麦、相武紗季らが登場。「スペシャル」では再び起きた父と息子の入れ替わりを、そして「スピンオフ」では、秘書・貝原(高橋)の知られざる過去を描き、一層パワーアップした「民王」ワールドが展開される。

なお、今回の両作品は完全オリジナル脚本ということもあり、原案の池井戸氏は「ホントにやるの?」と、驚きを隠せない様子で歓迎した。

4月15日(金)に放送される「民王スペシャル~新たなる陰謀~」では、連続ドラマの最終話で国民からの信任を得て発足した第二次武藤内閣は、人気・期待度ともに上々。その中、支持を決定的なものにするため泰山(遠藤)は“ボンジョビウム外交”のためにウズラスキスタン国へ向かう。

社会人になった翔(菅田)も農場での新人研修にいそしみ、新たな人生を踏み出していた。そんな2人を、再びあの“脳波ジャック”が襲う。しかも今回は泰山と翔だけでなく、武藤内閣の閣僚までもが巻き添えになり、大臣たちは複数の幼稚園児と入れ替わった。

ウズラスキスタン国への道中、研修中の翔と入れ替わってしまった泰山と、幼児化してしまった閣僚たち。この陰謀の主を探るべく、泰山は公安の刑事たちと奮闘する。

今回、泰山(見た目は翔)と行動を共にする公安刑事として新たに登場するのが、大倉演じる豪徳寺義経と門脇演じる中田薫。泰山に振り回される実直な豪徳寺と、ロボットのように無感情な中田が、泰山とどんなやりとりを見せるのか。再び起きた“脳波ジャック”の真相に迫る。

そして2週目4月22日(金)には、初めてのスピンオフ作品「民王スピンオフ~恋する総裁選~」を放送。これは連続ドラマの“その前”の話で、主人公は泰山の公設第一秘書で、“女性人気No.1”の貝原だ。

物語は貝原が泰山の元にやってくる5年前の政界が舞台。当時貝原が仕えていた国会議員・郷田剛の民政党総裁選出馬をめぐり、さまざまな思惑がうごめき、貝原はその渦に巻き込まれていく。

そこに美しく聡明な女性・雪野詩音が現れるのだが、詩音と貝原の間には、秘められた過去がありそう。「民王」での貝原役で一躍世の女性たちをとりこにした高橋を主演に、“「民王」前夜”とも言うべき作品となる。

貝原がほのかに思いを寄せる聡明な女性・詩音を演じるのは相武、貝原が仕える国会議員・郷田は升毅が演じ、5年前の泰山、狩屋も登場するという。

連ドラ「民王」ではまさに“秘書のかがみ”と言うほどの完璧なフォローで泰山を支え続けた貝原が、どんな過去を持ち、どのようにして現在のキャラクターが形成されていったのか、作品ファンはもちろん貝原ファンは絶対に見逃せない。

さらに、全国の貝原ファンのために、4月5日(火)には一冊まるごと“秘書・貝原”のスピンオフ本「民王 スピンオフBOOK【貝原編】」(KADOKAWA刊)の発売が決定した。4月22日(金)にスピンオフが放送されるのを記念し、貝原を演じた高橋をフィーチャー。

本書には高橋が貝原について語る1万字インタビュー、「日曜日の秘書」をテーマに撮り下ろした大ボリュームのグラビア、遠藤と高橋のロング対談などを掲載する。

また、「民王スペシャル~新たなる陰謀~」「民王スピンオフ~恋する総裁選~」も徹底取材。特別付録として、劇中で貝原が使用している“貝原手帖(秘書手帖)”が付く。中には高橋直筆の「政治用語解説」や、パラパラ漫画ならぬ“パラパラ貝原”が掲載されている。

W主演の2人は、それぞれ「連ドラのときに全力投球で『民王』という作品に挑み、ある種“やり切った感”のようなものがあったので、今回の続編の話を聞いた時は正直驚きました。でも、たくさんの方々が待っていてくださったというのを耳にして、いちかばちか参加させてもらいました。大きな反響をいただけたのは励みにもなりましたし、喜びにもなりました。懐かしい共演者、スタッフのみんなと、前作を超えるような面白いものを作らないと、という気持ちで切磋琢磨(せっさたくま)しています。今回のスペシャル、スピンオフでもみなさんに楽しんでもらえたら、これほどうれしいことはないです!」(遠藤)

「連ドラを撮っているときから、『いつでも続きをやりたい!』という気持ちでいました。ありがたいことにたくさんの皆さまに『民王』を愛していただいて、こうして続編を作ることができました。僕自身も『民王』ファンとして、かわいい遠藤さんとまたご一緒できるのは、とてもうれしいことです(笑)。役者をやっている中での目標として『パイオニアになる』というのがあるのですが、『民王』という作品は間違いなくある種のパイオニアになれたような気がしています」(菅田)と、感想を語った。