宮藤官九郎監督最新作、長瀬智也・神木隆之介出演で大ヒット公開中の「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」。
このたび、本作の“極上音響上映”を実施している東京・立川のシネマシティにて、宮藤監督と物語の中で重要な役割を担う曲「天国」をはじめ、劇中で歌われるさまざまな楽曲の作曲を手掛けた、ZAZEN BOYS・向井秀徳がトークショーを行った。
本作は、宮藤監督にとって映画「中学生円山」('13年)に続く長編映画監督作第4作。修学旅行中に不慮の事故にあって地獄に落ちたフツーの高校生・大助(神木)は、そこで地獄農業高校の軽音楽部顧問で、地獄専属ロックバンド・地獄図(ヘルズ)を率いる赤鬼・キラーK(長瀬)と出会う。大助は思いを寄せる同級生・ひろ美(森川葵)と再会すべく、転生するためにキラーKの“鬼特訓”に挑む。
一般客と共に映画を鑑賞した、宮藤監督と向井。宮藤監督は極上の音響設備に「いい音響でいい状況。ダビング作業していた時に近い音でバランスがはっきりしていていい。ダビングルームにいるみたいだった」と太鼓判を押し、向井も「ステレオシステムが良くて、フレームアウトした後の声がちゃんと、フレームの外からの声のように聴こえた。ライブシーンはライブ感があって、立ち上がりたくなりました」と“極上音”を堪能したよう。
さらに、宮藤監督は「オランダのロッテルダムと香港の映画祭でも本作を鑑賞したけれど、立川のお客さんの反応とロッテルダムのお客さんの反応が近い。ロッテルダム=立川です。ギャグに対する反応も同じように良くて、立川はオランダ率が高いですね」と意外な共通点を発見。
観客から、ROLLYとマーティ・フリードマン起用の理由を聞かれると「しゃれが分かるギタリストだったから」と明かし「マーティには役柄について『最後はハンバーグになりますよ』と説明したら『やったー!』と言われた。どうやらハンバーグになりたかったみたいです」と言い、笑わせた。
一方の向井は「宮藤官九郎ワールドの全てが凝縮されたロックムービー。ずっと語り継がれていく大娯楽傑作になった」と本作を絶賛し、劇中歌「天国」を弾き語りで披露。
宮藤監督は「さっきまで一緒に映画を見ていたとは思えない」と聴きほれつつ「この映画にはまだまだ発見がある。例えば、片桐仁さんが震える手に向かって“落ち着け、手!”と言うとか…。劇場に何度も足を運んでいただき、そういった細かい部分まで見てほしい」と、熱く観客にアピールした。
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