アニメ「クレヨンしんちゃん」(テレビ朝日系)が、‘16年4月に放送25年目に突入。国民的人気作品は、今年でアニバーサリーを迎える。そんな『クレヨンしんちゃん』の主人公である“しんちゃん”こと野原しんのすけが生み出した伝説のキャラクター「ぶりぶりざえもん」が、なんと16年ぶりに声を発することに!
2代目として「ぶりぶりざえもん」を演じるのは、「進撃の巨人」のリヴァイ役などで知られる神谷浩史だ。神谷はこの大役を演じるにあたり、キャラクター像についてどう捉えているのだろうか。
――「セコくて、すごくいい加減なキャラクターなんですよ! 長いものには巻かれる、強いものの味方だ、とはっきり言っている(笑)。監督からキャラクターの説明を受けたときにも『こいつはとにかく、セコいやつだから』と言われて。演じる前にキャラクターの説明でそんなふうに言われたこと、ないんですよね(笑)。キャラクターって長所にスポットを当ててイメージを構成していくことが多いのですが、どんなやつだよと。でも誰よりも人間らしいキャラクターなんです。彼がやっていることすべてに、つい『なるほど』と思ってしまう、愛すべきキャラクターなんです」
‘13年に公開された『映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』にゲスト出演した神谷だが、ぶりぶりざえもんとして矢島晶子と共演するのは初めて。アフレコ現場で、そんな矢島にあらためて感じたことがあるという。
――「アフレコのとき、『目の前にしんちゃんがいる!』と思ったんです(笑)。国民的キャラクターであるしんちゃん(矢島)が目の前にいることが不思議で。だって、僕がこの業界に入る前からやっている作品ですからね。そう思うと、果てしないなあ……と。あらためて、そんなキャラクターを25年も演じ続けている矢島さんは本当にすごいと思いましたし、しんちゃんが生み出したキャラクターの声を自分がやっているということが、未だに信じられません(笑)」
そもそも神谷自身は、ぶりぶりざえもんを自らが演じるまで「大人向けのキャラクター」だと捉えていたのだそう。
――「声が猛烈にカッコよくて、クールでスカしてて、でもセコくていい加減で……。おそろしいほどのギャップの中に成立している、ちょっと大人向けのキャラクターだと思っていたんです。でも、子供たちに愛すべきキャラクターとして受け入れられているのを目の当たりにしたとき、『(大人向けだと)僕が勝手に思っているだけなんだ』と思って。僕なりのぶりぶりざえもんを精一杯演じていきますので、今の子供たちにも愛してもらえたらうれしいですね」
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