尾野真千子主演作が初回から視聴率上昇で“OK牧場”

2016/07/22 17:00 配信

ドラマ

「はじめまして、愛しています。」が初回から視聴率を上げた/写真は第2話より(C)テレビ朝日

7月21日に放送された、尾野真千子主演ドラマ「はじめまして、愛しています。」(毎週木曜夜9:00-9:54テレビ朝日系)の第2話が、平均視聴率は11.4%を記録したことが分かった。初回の10.0%から1.4%を上げる、“OK牧場”な結果となった。(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)

尾野と江口洋介が夫婦を演じ、脚本をヒットメーカー・遊川和彦が担当。過酷な条件が課せられる特殊な養子制度を題材に、これまで多くの問題・話題作を手掛けてきた遊川が「本当の家族とは何か」という普遍的なテーマに挑戦する本作。

いずれもテレビ朝日の連続ドラマ初登場であり、ドラマの共演は「はじめまして」の3人が、家族の形が見えにくくなっている現代だからこそ“家族で見てほしい”いまだかつてないホームドラマの時を刻む。

第2話は、美奈(尾野)と信次(江口洋介)が育児放棄された男の子(横山歩)の親になると決め、特別養子縁組の申請をしてから3か月。2人は真知(余貴美子)からの電話を落ち着かない気持ちで待っていた。

3カ月、2人は里親資格を得るためにさまざまな研修を受けてきた。子供が苦手な美奈は養育実習に四苦八苦。面接では隠しておきたかった持病「ぢ」の告白を余儀なくされ、家庭訪問では信次の弟・巧(速水もこみち)の前科が疑われるなど、真知による身辺調査は微に入り細に入り、時に2人の関係をぎくしゃくさせた。

やっとの思いで書類の提出にまでこぎつけた2人。あとは結果を待つのみだったが、信次にはそれができない。真知に無理を言って男の子との面会を果たすと、今度は男の子に美奈のピアノをもう一度聴かせたいと懇願。その熱意にほだされたのか、真知は規則を曲げて男の子に外出許可を出す。

門限は夜6時。それを過ぎれば里親申請も認められなくなるという真知の言いつけを肝に銘じ、2人は男の子と養護施設を出る。その時、2人はいまだひと言も話さず誰が近づいても逃げるだけという男の子と、手をつなぐことに成功する。

気を良くした信次は、直接家に向かわず動物園に行くことを選択。しかし、そのせいで男の子が園内で行方不明になるという事件に発展して…というストーリーだった。

第1話でも話題になった、常に前向きで愛情を全面に押し出し、人生楽しそうな信次と若干不器用だが心の底には深い愛情を持つ美奈の姿。2人の一見アンバランスなようでバランスのいい夫婦の愛が、心を閉ざした男の子に、そして引いては見ている視聴者にもじんわりと伝わっていく。

遊川が作り出した個性的なキャラクターたちが、織り成す愛情豊かなハートフルドラマの今後の展開に目が離せない。

ということで、次週7月28日(木)の第3話のストーリーは下記の通り。

【第3話あらすじ】

特別養子縁組に向けた里親認定の許可が正式に下り、美奈と信次が男の子(横山)を家に迎える日がやってくる。といっても、まだ2人が親として認められたわけではない。一緒に家庭生活を送る中で、適切な親子関係が築かれたと裁判所が判断して初めて、戸籍上正式な親子になるための手続きが取られる。

「これからの方がもっと大変」という真知の言葉を思い出し、気持ちを引き締める美奈。しかし、過食や偏食といった里親の愛情を図る子どもの“試し行動”は、ほぼ100%の確率で現れるとあらためて聞かされ、つい不安が顔に出てしまう。

一方の信次は、朝から興奮状態。美奈をいつもの根拠のない語呂合わせで励ましつつ、いまだ名前が分からない男の子に新しい名前を授けるといって、隠し玉のように用意してきた名前を披露する。美奈も知らされていなかったその名前とは?

また、男の子は梅田家に来てからも無言のままだったが、心配していた試し行動もなく、拍子抜けするほど穏やかな日々が過ぎていく。ところが…三日目にしてついに“嵐”が襲来し、美奈の絶叫の日々が幕を開ける…。