上川隆也「沈まぬ太陽」の過酷な海外ロケに苦笑!

2016/08/16 20:07 配信

ドラマ

WOWOWドラマ「沈まぬ太陽」の見どころを語る主演の上川隆也

WOWOWプライムで放送中のWOWOW開局25周年記念「連続ドラマW 沈まぬ太陽」が佳境に突入している。

本ドラマは「沈まぬ太陽」は、山崎豊子の代表作をWOWOW最大のスケール・全20話でドラマ化した作品。

日本の航空会社・国民航空を舞台に、未曽有の航空機墜落事故という悲劇の裏で信念を貫き、巨大組織で生きる者たちの姿を描き、上川隆也は、同社の労働組合委員長に就任して経営陣と対立したことで海外のへき地に左遷される主人公・恩地元を演じた。

7月から突入した第2部では、約10年に及ぶへき地への赴任を経た主人公・恩地が帰国するところからスタート。

8月21日(日)放送の第15話では、国見会長(長塚京三)の指示の下、国民航空・生協の不正を調べ始めた恩地が、利権を握る国航開発社長・岩合(陣内孝則)と同会長・八馬(板尾創路)に呼び出され、「それ以上関わるな」と脅される。

そんな圧力にも屈せず恩地が調査を続けると、生協理事長・畑(袴田吉彦)、新生労組OBの轟(高嶋政伸)らの不正の実態があぶり出される。正義感あふれる恩地が、サラリーマンとしての立場を顧みずいよいよ会社の“闇”に足を踏み込んでいく。

すでに撮影はクランクアップしており、タンザニア・UAEロケを含む半年にわたる撮影を振り返った上川は「とてつもない苦労や工夫はあったけれど、『腕のいい料理人ほど難しい食材をさらりと出す感じ』の作品になったと思う」と、上川らしい表現で胸を張った。

1部から演じる上での変化について上川は「これまで恩地さんは、何かをしたくてもできないまま海外で鬱屈(うっくつ)していた時間を過ごしたけど、ようやく自分から能動的に動ける場を手に入れたという点においては、演じる上では変わったかな」と語る。

しかし、上川は「全体的にいうと今回は役作りなど、何もしないで撮影に臨んだ」と明かす。

「うまく言えないのだけれど、上川隆也と恩地元という人間の間に、隔たりを感じなかったんです。クランクアップでお花を渡された時も、なぜか恩地元として皆さんにお礼を言っていたり(笑)。その部分が、これまで演じてきた作品と大きく違うところですね」と語っている。

思い出に残っている撮影エピソードを聞くと、既に放送された第8話のシーンを挙げた上川。

「アフリカロケでは黄熱など5種類のワクチンを打って現地入りしたんですが、恩地が酔って、水たまりに転ぶシーンで、スタッフさんが用意してくれた水たまりが、思いの外深くて水も土で濁っている(笑)。生水に気を付けろと言われる地で、それでも思い切り突っ込んだら、その時は現場が今までにないくらい盛り上がりましたね! 僕は不安で仕方なかったですけど(笑)」と主人公・恩地さながらの勇気ある行動を取ったことを笑顔で明かした。

上川が文字通り“体を張っている”ドラマは、毎週日曜夜10時に放送中で、9月25日(日)に最終回を迎える。

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