志田未来が11年ぶりの遊川和彦作品で再び母親役に!

2016/08/21 05:00 配信

ドラマ

志田未来が「はじめまして、愛しています。」でハジメの母親役を演じる(C)テレビ朝日

毎週木曜夜9時より放送中の尾野真千子主演ドラマ「はじめまして、愛しています。」(テレビ朝日系)で、8月25日(木)放送の第7話からハジメ(横山歩)の母役で志田未来の出演が決まった。

志田は11年ぶりに遊川和彦作品に出演。志田が初めて連続ドラマにレギュラー出演したのは、'05年の遊川作品「女王の教室」(日本テレビ系)。'06年には主演した「14才の母」(日本テレビ系)で妊娠・出産する中学2年生の女子生徒を熱演した志田が、再び10代の母親役に挑戦する。

志田は10代でハジメを出産し、ハジメを監禁状態で置き去りにしたまま、アパートから姿を消したこと以外何も分からない謎多き女性・黒川泉を演じる。

志田は「最初に聞いた時は、正直に言って、実の母親という重要な役が私でいいのかなという大きなプレッシャーを感じました。また、23歳の私が5歳のハジメの実母?という衝撃もありました。途中からの参加でいきなり5歳児の母親になる、しかも子どもに対して愛情を持てていないという難しい役で、現場でも作品の中でも、どう母親としていたらいいのだろうといろいろ考えています」と心境を明かす。

11年ぶりの遊川作品出演について志田は「出演する作品に大きい小さいという区別はないんですが、また遊川さんの作品に出させていただけるということで、今までにない緊張感を感じています。私が初めて連続ドラマをやらせていただいたのが遊川さんの『女王の教室』ということもあるので、少しでも成長した姿をお見せできたらなと思っています」と語る。

続けて、志田は「『女王の教室』当時、私は小学生だったんですが、遊川さんはいつも現場にいるという印象がありました。一つのシーンが終わるごとにいろいろな話をしてくださってアドバイスをいただくこともありました。

今思うと、脚本家の方と直接お話しをする機会はその後の作品ではあまりありませんし、現場にお見えになることも少ない。遊川さんはすごく私たちに向き合ってくださる方なんだなと、今になってすごく思います。

今は本当にプレッシャーと緊張感でいっぱいなんですが、遊川さんの作品はせりふの一つ一つが本当にすてきなので、そのせりふをまた私が言えることが楽しみです」と期待を込めた。

そして、物語は終盤にかけて泉の登場により、養子縁組を題材とする以上は避けては通れない“生みの親と育ての親の対立”を描いていく。

ハジメという命を産み落とした実の母・泉とその母から虐待を逃れ、小さな命を梅田家に運んできたハジメ。そんな命を抱き締めてハジメの母になることを決めた美奈(尾野)。夫・信次(江口洋介)とさまざまな困難を乗り越え、ハジメとの間に親子の絆を築いた直後に、実母の存在は梅田家に激震をもたらす。

ハジメにとっての幸せとは? 虐待という過去がありながらも血のつながりのある実母との暮らしか、血のつながりはなくとも美奈と信次の子供でいることなのか…。

第6話のラストシーンで、泉の母、ハジメにとっては祖母となる黒川月子(富田靖子)が登場。第7話では、月子がハジメの引き渡しを梅田家に要求する。美奈は混乱しながらもハジメをかばいながら月子に抗議。

真知(余貴美子)も手続き上の問題があると、月子を押しとどめるが、月子はハジメの出生届けを提示する。特別養子縁組制度では、実の親が子供を手放すことを拒否すると、申請中の里親に抵抗するすべはない。

美奈らの唯一の望みは、実母の虐待の再発が危険視され、児童福祉法28条が適用された場合のみ。しかし、その場合もハジメの実名が分かった以上、二人が付けた「ハジメ」という名前も使えなくなる。

美奈と信次はただただ祈るだけの日々が続き、ハジメの将来を想像し、親として成長を見届けたいと願う。そして、ハジメ自身も美奈らの子供でいたいと強く望む。

志田は「泉だけでなくほかの役柄も心にいろいろ抱えていますし、泉のまだ明かされていない背景を考えると、あらためて演じる難しさを感じています」と明かす。

そんな志田が演じる泉は、今どこにいて、なぜハジメに虐待を加えたのか。そして、なぜ泉は自ら姿を現さないのか。ハジメの小さな手を最後まで握り締めているのはどちらの母なのか、二人の母がわが子への愛を争う終盤戦へ突入する。