剛力彩芽「ビックリするくらいマイペースに…」

2016/09/08 06:02 配信

ドラマ

「グ・ラ・メ!~総理の料理番~」で主人公・一木くるみを好演してきた剛力彩芽

9月9日(金)に最終話を迎える金曜ナイトドラマ「グ・ラ・メ!~総理の料理番~」(夜11:15-0:15ほか、テレビ朝日系)で、主人公・一木くるみを好演してきた剛力彩芽にインタビューを行った。

最終話を目前に控えた現在の心境や、これまでの撮影を振り返ってみての感想、もし最後の晩餐になるなら何が食べたいかなど、さまざまな質問に答えてもらった。

――いよいよ最終話ですが、今の心境と感想は?

最後の撮影がボリューミー過ぎて、本当に終わるのかな?って思いましたが(笑)、徐々に皆さんの撮影が終わっていくと、もう終わりなんだなと寂しくなりました。料理シーンは最初のころに比べたら成長したような気がしています。

撮影は楽しかったですし、料理の勉強にもなりました。くるみの表情や感情の作り方は、監督がとても丁寧に指導してくださったので、今回は自分でもビックリするくらいマイペースに、楽しく撮影に臨ませていただきました。周りの役者さんにもいろいろ盗ませていただきましたし、楽しかったです。

――料理の作法というか動き方みたいなのは最初に比べたらよくなりましたか?

…と思います(笑)。最終話で、第1話と同じ調理方法の料理を作ったのですが、その工程が最初に比べたらスムーズにできたかなと思います。でも、1話からとにかく姿勢をよくしようと思っていたので、そこに関しては1話からブレずにできました。

――それをプライベートの料理にも生かすことはありましたか?

家でもよく料理をするようになりました。特にソース作りにハマッています。本格的なソースがたくさん出てきたのですが、それも意外と簡単に作れるんですよ。

――名前とか聞くと難しそうなんですけどね。

そう! そうなんですよ! でも、いざ作り方を聞いてみると「それしか調味料入っていないんだ!」と驚くくらいシンプルですし、スーパーで買える食材で作れますから。

――くるみは割とマイペースで不思議な人という印象ですが、ご本人から見て魅力はどこにあると思いますか?

政治が絡んだドラマですが、くるみは政治の事に関しては何も分からないんです。といいますか、分からないというより、くるみは料理以外のことに全く興味がなくて。その真っすぐなところは長所なのかもしれないですね。

でも、くるみがこのまま大人になっていったら心配だなあ(笑)。ただ恵まれているのが、くるみっていつも田村(三宅弘城)さんに迷惑をかけているんですが、結果的に必ずいい方向に向かうんですよね。それに料理に対する熱意は見習うところも多いです。

――田村さんがすごくいい人なんですよね!

そう! この官邸「グラン・メゾン」の調理場は、田村さんがいい人だからこそ成り立つんですよ! だって、普通なかなかあんなに素直にやってくださらないですよね(笑)。

――三宅さんもそうですが、小日向文世さん、滝藤賢一さん、高橋一生さん…と、くるみの周りの人は格好いい人ばかりですが、皆さんの印象を教えてください。

三宅さんは演じる田村さんと似ていることがあるかなと思う時もあるんですけど、その他の皆さんは本人と役柄とのギャップがあるかなあと思います。

小日向さんは、とにかくいつも明るくて、常に笑っていらっしゃる方なのですが、阿藤総理に扮(ふん)したときの重みとか、雰囲気とか、くるみに向き合う瞬間とかはさすがですよね。くるみって大抵のことには動じないんですけど、総理の言葉は胸に突き刺さりますし、笑顔なのに「これは注意されているんだな」というのが理解できるというか。そのお芝居はすごいなあと。

でも、小日向さんに関しては、大先輩ですし年上の方なので失礼だとは思うのですが、「かわいい」とか「チャーミング」という言葉がピッタリだなって思います。

――では、滝藤さんはいかがですか?

滝藤さんは古賀さんを演じているときは怖いですし、イチ視聴者として見ていても、何を考えているんだろうって思うくらいミステリアスですよね。滝藤さんも普段はいつもニコニコされていて楽しい方です。

最初のころ「剛力さんって海外旅行に行くの?」と聞かれたので、私が「全然行きません」って返したら、続けて「ハワイ行ったことある?」って言われて。それも「行ったことないです!」と答えたら「え? 芸能人なのにハワイ行かないの?」って言われてしまって(笑)。本当はおちゃめな方なんだなあ~って驚きました!

「俺も行ってみたいんだよね~!」って仰られていたので、行ったことはないらしいのですが。最初にお会いしたときはクールな方なのかなと思っていて、リハーサルでも古賀さんの怖いイメージしかなかったので、クールな方なんだろうなと思っていたので、ビックリしました。

それに私服がすごくおしゃれなんですよ! いつもチェックしていて「おしゃれですよね~」ってお伝えしたら「でしょ? そうなんだよねー!」って返してくださいました(笑)。そういう冗談も通じる方なんです。

――確かに以前取材させていただいた時も、「芸能人はやっぱりハワイでしょ」って仰っていました(笑)。

本当に!? そうなんですね~!(笑) イヤミなく、そういうことをさらっと言える方なんですよね。本当に格好いいですね。

――続きまして、高橋さんはどうですか?

一生さんもいつもニコニコされていて、役とは真逆ですよね。うちの母が一緒にドラマを見ているとき「この方、表情筋が全部下がっているよね」って言ったんです。

その後、母と一緒に一生さんの舞台を見に行ったんですけど、そのときはずっとニコニコしていて、どちらかというと普段お喋りをする時は口角が上がっている方なので「この表情の作り方はすごい」って母が驚いていました。

表情や目線、仕草で清沢の怖さを表現していてすごいですよね。それに物知りなので、いろいろなお話をしました。でも、なぜかは分からないんですけど、最初に話した会話とクランクアップ直前にお話した会話が…お手洗いの話題だったなあ(笑)。

そういうくだらないことも楽しそうにお話してくださいますし、本当に趣味が多くて博識な方なので、間近でもっと勉強させていただきたいなって思いました。

――次はコメディーを一緒にやりたいとお話されていたとか?

そうなんですよ! 先日もそのお話をしたのですが、ワンシチュエーションコメディーをやりたいねって。超楽しみです! くだらないことを真面目にやりたいねえってお話しました。

――おいしそうな料理がたくさん出てきましたが、どれが印象に残っていますか?

第3話の「タルト・タタン」や同じ3話の「ホタテ貝のタンバル」という、おからを下に敷き詰めた料理が印象的です。おからってこんなにおいしいんだ!という驚きが残っています。もちろんおからは普段も食べるんですけど、これはホタテの出汁で和えているので、おいしかったです。

それにタルト・タタンも! リンゴを丸々1個使っていたのですが、そのりんごも全国に10箱しかない希少な品種のものを出してくださって。全部おいしかったなあ。

築地で阿藤総理と一緒に食べたシウマイもとてもおいしかったです。そういえば、築地の店にはほとんど三宅さんと2人で行ってきたので「どれが一番おいしかった?」って話題になったんです。私は「あの総理と食べたシウマイがすごくおいしくて!」って言ったら「うん、それだけ食べてない!」って切ない感じで仰られて(笑)。

あと、第7話のヒマラヤのブロック肉もおいしかったですね! 撮影後にはみんなでバイキングのように一緒に食べちゃいました(笑)。

――では、皆さんに共通でお伺いしていますが、もし「最後の晩餐」になるとしたら何が食べたいですか?

なぜか今はトマトしか頭に浮かばないんですが(笑)、できることなら母の手料理が食べたいですね。

スープも好きですが、やっぱりギョーザかな。うち、家族みんなでギョーザを作るんです。一人で食べることもあるんですけど、みんな役割分担が決まっていて、ギョーザは全員そろわないと作らない料理なんです。

――ちなみに剛力さんは何担当なんですか?

私は具を混ぜる担当です。私が混ぜると味が違うって言うんですけど、たぶんみんなやりたくないからそう言っているだけなんですよ(笑)。結構体力がいるし! でも、ずっと混ぜ続けてきたので、自分でも味が結構違うんじゃないかなって思い始めています。

本当にいい味が出せるので、家族みんなで作ったギョーザに母のスープも添えて、最後の晩餐は手料理を食べたいです!