毎週木曜に放送中の尾野真千子主演ドラマ「はじめまして、愛しています。」(テレビ朝日系)。
“本当の家族とは何か?”という普遍的なテーマを遊川和彦の脚本で描いてきた本作で、8月25日放送の第7話に志田未来演じるハジメ(横山歩)の実母・泉が登場した。
泉の母・月子(富田靖子)の強引さもあり、ハジメは法律に則して血のつながる家族の元へと引き取られ、ハジメがいなくなった梅田家に家庭崩壊の危機が訪れる。
ハジメを失った美奈(尾野)と信次(江口洋介)の喪失感は計り知れず、2人の間からは会話も笑顔も消え、信次の弟・巧(速水もこみち)と、妹の春代(坂井真紀)がどうにか慰めようとしても、効果はない。
逆に信次は、自分の子供を堕胎させようとしている巧や、おなかを痛めて生んだ実子を育てていることへの自負をちらつかせる春代をなじり倒してしまう。
美奈と信次も、今後の対処を巡って意見が対立。ハジメを取り戻したいと願う気持ちは同じでも、思い通りに事が進まないいら立ちから、お互いを責め合い、ついには美奈が家を出ていくことに。
しかし、いざ家を出てみたものの、行く当てのない美奈が向かったのは亡き母の墓だった。その脳裏には、幼い時に入水自殺を遂げた母の「このまま海に入っちゃおうか、美奈」という声が、不吉にもよみがえってくる。
一方、残された信次は亡き父と長男の代わりを務めようと、歯を食いしばって明るく振る舞ってきたこれまでの生き方を自ら葬り去り、少し雪解けしてきたはずの母親とも新たに衝突。母の影響で憎んでいた酒に自ら溺れていく。
果たしてハジメがいなくなったことで、大きなダメージを受けた梅田家にこの先、待ち受ける“運命”は光明かそれとも暗雲か、はたまた絶望か、希望か…。
残りわずかとなった「はじめまして、愛しています。」の世界に、愛は降り注ぐのか。
結論はもちろん言えないが、夫婦げんかの末に「実家に帰らせて、いただきます。」というような展開になって、妻に実家へ帰られてしまった人は、もしかすると参考になる展開が待っているかも?
梅田家と同様に、最後まで決して希望を捨てないで見守ろう。そう、諦めたらそこで試合終了だから。
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