'17年1月から阿部サダヲ主演のドラマ「下剋上受験」(毎週金曜夜10:00-10:54)がTBS系で放送されることが決定。阿部の他、深田恭子、山田美紅羽、要潤、風間俊介、小林薫らも出演する。
本作は、'14年に産經新聞出版から刊行された桜井信一の同名タイトルが原作で、中卒の父と偏差値41の娘が最難関中学を目指した実話を基に、小学校5年生の夏から中学受験に挑むまでの約1年半にわたる家族の奮闘を描く。
阿部が演じるのは、娘と共に最難関中学校への受験に奮闘する中卒の父・桜井信一。そして、信一の妻・香夏子を深田恭子、二人の娘で偏差値41から最難関中学を受験することになる娘・佳織役にはオーディションで250人の中から選ばれた山田美紅羽(やまだみくう)が務める。
そして、東大卒で大手ゼネコン2代目社長という、信一とは対照的な経歴を持つ信一の同級生・徳川直康役を要、中学受験経験者であることからアドバイザー的役割になる信一の職場の後輩・楢崎哲也役を風間、信一の父親で中卒たたき上げの大工・桜井一夫を小林が演じる。さらに、信一の中卒仲間に若旦那、皆川猿時、岡田浩暉、川村陽介、また、佳織の担任に小芝風花というメンバーが顔をそろえた。
中卒という学歴に立ちふさがる見えない壁に何度もぶち当たったが、持ち前のポジティブさと明るさで貧乏でも楽しく前向きに生きてきた信一は、中卒だった自身の人生を振り返り、同じような苦労はさせたくないと娘の幸せを願い、最難関中学校へ受験させることを決意。自分の娘の人生に自分で責任を持とうと、塾にも行かせず、中卒の自分が教えるという選択をする。
少子化社会の中でも関心が高まっている中学受験を通して、親とは何か、家族とは何かを問い、受験を通して二人三脚で約500日、寝る間も惜しんで共に頭を悩ませ共に苦しみながら絆を深め成長していく家族を描き出していく。
中学受験をテーマにした本作にちなみ、阿部、深田、山田の3人が学問の神様としても有名な湯島天満宮で番組のヒット祈願と全ての受験生の合格祈願を行った。
天候がぐずつき気温も低い日が続いていたが、この日は快晴に恵まれポカポカ陽気の小春日和となった。湯島天満宮の拝殿で神妙な面持ちでおはらいを受けた3人は、その後、絵馬に願い事を書き込み奉納した。
劇中でも偏差値41から中学受験を目指すことになる山田が「下剋上」の「剋」の字を間違えてしまうハプニングも。「剋」は常用漢字ではなく11歳の山田が書けなくても仕方ないのだが、これには同行したスタッフたちも笑みがこぼれ、父親役の阿部も「まるで台本があったかのような間違いだったね」と笑った。山田本人は「早速間違えてしまいましたが、ここから始まって中学受験合格を目指したいと思います」と決意を新たにしていた。
人生逆転をかけた無謀過ぎる親子の“愛と挑戦”の全記録をその目で見届けよう。
■阿部サダヲコメント:このドラマは、“絶対に諦めない”が一つのテーマだと思います。自分自身もそういう思いで役者になり、「こうなりたい」と思っていたことを少しずつクリアしてきました。桜井信一という役を通して、そういう思いを伝えていきたいです。
“受験の神様”としても有名な湯島天神でヒット祈願もさせていただきました。初めて絵馬というものを書いたので、書くこと自体に緊張しました。ぜひたくさんの方に見ていただけるよう頑張ります!
■渡辺良介プロデューサーコメント:親子の愛が生んだ奇跡の実話をベースにしたドラマです。中卒の父を突き動かしたのは、娘への強くて深い愛情でした。そんなパワフルで愛にあふれる父親役は、阿部サダヲさんのほかにいませんでした。深田恭子さんのお母さん役もとても新鮮で楽しみです。
落ちこぼれの娘が父と二人三脚で最難関校合格を目指して大逆転を目指す姿を家族そろって応援していただけるとうれしいです。ドラマを通して全国の受験生のご家族を応援したいと思います。
■原作者・桜井信一氏コメント:「下剋上受験」は、娘と受験勉強していた時、日々の葛藤を書き留めていたメモを基に書いたものです。その私的な記録が本になり、ついにはテレビドラマ化されることになりました。あまりの大ニュースに喜び方すら分からなくなるほどです。中卒の人生、残りは消化試合だと思っていましたが、生きているといいこともあるもんだねと呟くことが妻との毎日のあいさつになりました。子どもの未来を変えようとすることが、家族まで大きく変えるというわが家の実体験を、ドラマを通じて視聴者の皆さまに知っていただけたら幸いです。
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